感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
72
エピソードガイドにおける各話裏話、怪獣形態学の小林晋一郎さんのコメント付き宇宙人・怪獣大図鑑、ヒロインギャラリーにヒロインインタビュー(これはホントに嬉しい!)、そして極めつけのキャスト・スタッフ対談とインタビュー、関わった方々の「良い物を創りたい」という挑戦の気持ちと情熱がひしひしと伝わってきました。洋泉社さんならではの微に入り細に渡る創りと熱意、「ウルトラマン研究読本」も含め、好きな者にとっては堪らない1冊でした。2020/03/04
ねりわさび
13
従来の身内同士で作られたようなファンムックでなく純然としたデータと作品に携わった存命中のキャスト&スタッフへの綿密な取材により完成したマニア必読の研究書。セブンについておそらくこの本以降、作品について語られる機会は写真スチールやデザイン素材以外は少なくなるだろう2018/09/26
拡がる読書会@大阪
2
ウルトラTVシリーズは第3作目あたる作品で怪獣のデザインもより良くなってきた時のウルトラマンです。 各エピソードのあらすじや解説、そして当時に関わっていたスタッフへのインタビュー記事もあるそうです。 作り手側としては子供向けではなく実は大人に向けての内容が多かったそうで、当時の社会問題とかも取り入れていましたもんね、確か。 それに恋愛要素もあったりもしましたし、確かに大人な作品だったんですね。 https://note.com/sharebookworld/n/ne41fe7ab78ce2023/05/27
Takashi Isoya
2
ウルトラセブンは子供向けだけでなく、ドラマあり、サスペンスありの幅広い層を対象とした作品である・・・と良く聞く。当時、テレビと言うメディアは一家に一台であり、茶の間にドンと据えられているのが普通だった頃の番組である。少し難解なストーリーにしても、そばで大人が子供に教えることで、少し背伸びした番組を可能にしたのだそうだ。今は、メディアの多様化とパーソナル化が進み、セブンのような切り口の作品は出てこないのかもしれない。一部のマニアが受けるアニメ作品にはない大衆性のある作品が今でも話題となることは痛快である。2013/10/26
やんも
2
表紙に書かれたように、出演、制作双方の方々への取材に多くのページが割かれており、当時の現場の空気が伝わってくる。俳優陣もレギュラーメンバーだけではなく、ファンの声にお応えしてゲスト女優たちの単独インタビュー。さらには数話しか登場していないが、特撮では欠かせない名わき役。クレジットでちらりと見たことがあるかもしれない、特撮、音響といった裏方のコメントも短いながらも、ウルトラセブンに関わったことを誇りに思っていること、自分の腕が番組を支えたのだという自負がひしひしと伝わって、実にアツイ内容だった。2013/08/28