宝島社新書
負けて強くなる―通算1100敗から学んだ直感精読の心得

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800224149
  • NDC分類 796
  • Cコード C0211

内容説明

通算1100敗超―14歳で史上最年少棋士としてプロデューするや18歳でA級八段に昇段するなど「神武以来の天才」と称された加藤一二三九段は、将棋界の寵児として活躍し、数多くのタイトルを獲得する一方、じつは歴代で最も多くの敗戦を記録している棋士でもあった。「将棋の負けに無駄な負けはひとつとしてありません」と断言する著者が、現役生活60周年を迎え、初めて自身の敗戦を振り返り「負けて強くなる」秘訣、そして「敗れてもなお積み重ねていくことの大切さ」を語る。

目次

第1章 通算千敗からいかに学ぶか
第2章 そびえ立つ壁を打ち破る技術
第3章 負けを糧にした栄冠
第4章 勝利につながる負け方とは
第5章 忘れられない我が思い出の敗戦
第6章 幸せを呼ぶ負けもある
第7章 魂を失わないかぎり負けてもかまわない

著者等紹介

加藤一二三[カトウヒフミ]
将棋棋士。九段。早稲田大学中退。1940年1月1日生まれ。福岡県嘉穂郡稲築村(現・嘉麻市)出身。1954年8月に史上最年少の14歳7カ月で四段に昇段しプロ棋士となる。1958年に史上最速でA級八段に昇段すると1960年に名人位に挑戦。1968年に十段戦で大山康晴を下し、初のタイトルを獲得。1982年には中原誠を破り名人位に就く。公式戦通算対局数2434局(歴代1位)1315勝(現役最多)1118敗(歴代1位)。順位戦A級在位年数通算36期(歴代2位)。タイトル戦登場回数24回・獲得8期(名人1期・十段3期・王位1期・棋王2期・王将1期)・棋戦優勝23回。1970年12月25日に洗礼を受ける。2000年に紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

23
ひふみんこと、将棋棋士の加藤一二三氏の生き様や考え方を垣間見れた気がした。2022/07/23

エディン

14
ひふみんってテレビで見ていて、なんとも癒し系のおじ様だと思っていたら、実はすごい記録の持ち主だったのですね。今回藤井壮太さんが63年ぶりにヒフミンの持つ最年少記録を破ったとか...副タイトル通算1100敗から学んだ...たくさん敗れるというのは、それだけだと引退につながるので、それ以上の勝利があってのことなのだが、敢えてそれを誇らずに、負けから学ぶ姿勢というのが、ひふみんらしい。カトリック信者で、文学や絵画、音楽にも通じている。あの空気感はそんな広い人間性から出てきているのでしょう。 2018/02/18

たらお

11
「エアコンの温度設定を巡り、対局相手と交互にエアコンのボタンの指し手争いをする」とか、「対局の合間に讃美歌を歌う」とか、「対局盤を相手の側から見て思考するのはいいのだが、駒の位置が相手と同じだった」とか、将棋にくわしくなくてもテレビや本などで知る彼の逸話に惹かれ、本書を手に取る。カレールーをキャラメルと思い込み、いささか辛いなと8個食べて気付くという伝説も再発見し、ますますその愛すべき個性は際立つ。将棋への思考は、直感を好手としながら熟考を重ねる「直感精読」。負けてもくよくよしないことはキリスト教の教え。2015/04/05

ほっしー

11
将棋棋士・加藤一二三が自らの経験から負けて強くなるとは何かについて語った本。「敗戦を経験し受け入れることで確実に強くなれる」など自己啓発本に書かれていそうな教訓が多く出てくる印象。しかし、60年間将棋のプロとして1100回以上の負けを経験し、栄光も挫折も味わってきた著者が語ると重みがある。随所に著者の面白エピソードが出てくるのも楽しい。落ち込んでいても、読み終わると少し明るくなれる1冊。2014/11/22

ライアン

11
ひふみん節炸裂!。ひふみん先生は尊いです。「クラシックを聞いた猫が泣いた」なんてサイコーですね。今は健康のためお昼は鰻ではなくざるそばと冷しトマトというのは何とも残念ですが、いつまでもお元気で現役を続けていただきたいと思います。2014/06/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8020493
  • ご注意事項