宝島社新書
ガンダムがわかれば世界がわかる

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800210760
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0276

内容説明

“一年戦争”の国際法上の位置づけは?「多品種少量生産」を極めたジオン驚異のメカニズムはどのようにして可能になったのか?ギレン、チャーチル、ケネディ―国民を鼓舞して止まない名演説に共通する要素とは?『機動戦士ガンダム』の背景世界である“宇宙世紀”は、その存在感と緻密さにおいて、すでにひとつの“歴史”である。「賢者は歴史に学ぶ」と言う。ならば21世紀から宇宙世紀を読むことで、また宇宙世紀を補助線に現代を考えることで、私たちは歴史を、世界を、よりよく理解することができるようになるのではないか。本書は、本邦初の“宇宙世紀の政治経済学”なのである。

目次

第1章 公国の構造と力(一気にわかるジオンの作り方―武装勢力か国家か;公国誕生に見る“歴史の教訓”―国家建設を支えたもの;コロニー落としは犯罪ではなかった―一年戦争と国際法;ギレン、チャーチル、JFK―演説する政治家たち;王家の肖像―家内制国家経営とザビ家の憂鬱;ジオン驚異のメカニズム―多品種少量生産のカラクリ)
第2章 地球連邦の舞台裏(連邦軍と戦後日本政治史―55年体制から田中角栄まで;ホワイトベースとは何だったのか―宇宙翔ける不審船/究極のOJT)
第3章 宇宙世紀の戦後史(ティターンズは繰り返す―平和が強硬派を育てる歴史の皮肉;エゥーゴを貫く“正義”と“経済”―原理主義と軍産複合体の奇妙な結婚;ニュータイプと21世紀の政治学―「文明の衝突」と「歴史の終わり」の間に)

著者等紹介

多根清史[タネキヨシ]
1967年生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了(国際政治学)。クソゲーハンター、『オトナアニメ』スーパーバイザーなど肩書き多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海月

77
ゲームの影響でめっぽう遅くなってますがゲームに近しい本を見つけたので読んでみました!ガンダムの一年戦争は第二次世界大戦のドイツに似たところがあるとよく話題に上がりますが、この本ではアメリカの独立戦争が近いんじゃないか?から始まってます。正直アニメ作家の富野さんはそんなことどうでもいいと思ってそうな節がありますが、いろいろな目線からガンダムを考察するのは面白いですね☆2022/01/17

黒頭巾ちゃん

17
世界史を知らない人には退屈かも!歴史をガンダムで例えています。日本の敗戦→連邦のルウム戦役→、高度経済成長→「V作戦」。アメリカ独立戦争→ジオンの宣戦布告。安部晋三→ガルマ(身内にやるれるな)。個人的には、ジオン対連邦は、太平洋戦争だと思います。ルウム戦役→真珠湾攻撃。モビルスーツ→零戦。アムロは零戦の開発コードでしたよね(^^)。ただ、Zガンダムは分からないので、飛ばしました2015/06/23

スプリント

5
無理やりこじつけている感が所々ありますがネタ本なので許容範囲です。ファーストガンダムのストーリーの細かな点が忘れているところもあって懐かしく感じながら楽しめました。2015/10/02

なかじ

4
ガンダムファンとしておもしろく読むことができた。ガンダム内のエピソードを実際の歴史に当てはめているので、むしろガンダムの内容理解に役立つ気がした。ガンダムのストーリーは政治性があるようだ。無理やり感が個人的に好きである。2013/08/17

denz

4
宇宙世紀と旧世紀(西暦)に起こった出来事をリンクさせ、双方の歴史、政治経済の理解を助けてくれる。さすが高坂正堯門下というべきか、軍事史、政治家論など分かりやすく解説されており、世界史とガンダム史双方を楽しく学べる。とりわけゴップを幹部にすえられる度量が連邦軍の強さというのは納得。現首相の安倍晋三総理を「生きていたガルマ」というのはうまいが、『ガンダムと日本人』では小沢一郎氏であったシャアが麻生太郎財相というのは恐ろしい人物評ではある。2013/05/16

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