生存者ゼロ

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  • サイズ B6判/ページ数 409p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784800205001
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。救助に向かった陸上自衛官三等陸佐の廻田と、感染症学者の富樫博士らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられた。北海道本島でも同様の事件が起こり、彼らはある法則を見出すが…。未曾有の危機に立ち向かう!壮大なスケールで「未知の恐怖」との闘いを描くパニック・スリラー。2013年第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

著者等紹介

安生正[アンジョウタダシ]
1958年生まれ。京都市出身。京都大学大学院工学研究科卒。現在、建設会社勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いーたん

341
作品に出てくる大河原首相は菅元首相、牧内危機管理担当大臣は海江田万里氏の顔が浮かびました。これ以上は作品内とはいえ、政治に関しての感想はやめときます(苦笑) 前半から終盤までテンポよく、スピード感もあってもグイグイ引き込まれました。ただ、ラストをどのように解釈したらいいのか・・・自分が勉強不足なのか、読解力不足なのか。それにしても微生物や昆虫は怖いですね。2014/05/28

サム・ミイラ

324
面白かった。でも分かりやすいので一度読めばじゅうぶんかと。前半から後半への大転換は非常に映画的。いいと思います。ラストに賛否両論あるようですが、もうひとつのというよりむしろ富樫が予言していた本筋の地獄の釜の蓋が開く怖さをあっさり美しく描くこの作家のひねくれ方に脱帽です。これは長い予告編だったのか。ただし続編が出ても躊躇してしまいそう(笑)2014/04/13

にいにい

278
初安生正さんというか、これが安生さんのデビュー作なんだそうだ。相当構想を温めたのか、スケールが凄い。着想も、同じようなものもあるが、二重三重の工夫が施されている。災害時には、トップダウンと現場での適格な決断が不可欠だけど、ここに出てくる政治家は、その資質を大きく欠いている。危機管理の経験がないトップは、非常時にこうなるんだという事実を突きつけられる。富樫のキャラの扱いには、賛否が分かれるかも。宗教色も毛嫌いされるかな。それでも、後半の迫力あるスピード感、映像化に映える大軍団の圧倒的さが心に残った。2014/03/10

ダイ@2019.11.2~一時休止

254
デビュー作。面白かったんだが、何故終盤に富樫が自由に行動してたの?とか主人公たちは生き残れたのに最終決戦以外は連絡なしに生存者ゼロになるか?と疑問が残った。2014/07/27

Mumiu

204
おもしろいね!映像化したら気持ち悪いことこのうえないんだけど。陸上自衛隊廻田三佐(堂上篤をもうちょっと骨太にしたらいい感じ)、ヤク中サイエンティスト?感染症学者富樫、医官広瀬、昆虫学者(虫愛ずる姫君!)弓削、この四人が北海道で突如出現したパンデミックに立ち向かう。暗い迷路のゴールが見えたと思ったら、実は迷路にハマっていたというオチが面白かった。弓削さんが加わっての動物行動学的観点からゴールに到達する様は、ちょっとご都合かもだがちゃんと終われてよかった。そして廻田さん、覚悟を背負った人ってかっこいいね!2013/04/29

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