内容説明
第二次世界大戦中のオランダ、ユダヤ人の少女エルスケは、ナチスからのがれるため、家族からひきはなされ、「大きな家」でくらしていた。ナチスにみつかったら、命さえ危険になる…そのため、エルスケは、本当の自分をかくして、「うそ」の名前と出身をいわなければいけなかった…、なにもかもこわされていく毎日のなかで、エルスケはなにを支えに生きていくのか。これは、ささやかな喜びと誇りを胸に、残酷な戦争を生きぬこうとする少女の物語です。
著者等紹介
ビッセルス,カーリ[ビッセルス,カーリ] [Biessels,Carli]
1936年、オランダ東部のナイメーヘンに生まれる。十代のとき重い病をわずらい、その時期に書くことの楽しみを知る。大学では教育学を専攻、特別支援学校で働いていた時期もある。1998年に『ふたつのしずく』(未邦訳)でデビュー。以後、児童文学作家として多くの作品を書いている。詩的な文章は本国で高く評価されていて、『がれきのなかの小鳥』で、2010年にオランダ本国で権威のあるワウテルチェ・ピーテルス賞を受賞
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年、東京に生まれる。早稲田大学第一文学部卒。現在、翻訳家として、特にオランダ・ベルギーの児童文学紹介に力を注いでいる。訳書に『おじいちゃんわすれないよ』(金の星社、産経児童出版文化賞大賞)など多数。紙芝居文化を世界に広める活動もしている
松本春野[マツモトハルノ]
1984年、東京に生まれる。多摩美術大学卒。出版だけでなく映像の世界でも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
新地学@児童書病発動中
ごへいもち
kei
はる