ドキュメント銀行―金融再編の20年史 1995‐2015

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ドキュメント銀行―金融再編の20年史 1995‐2015

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  • サイズ B6判/ページ数 471p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784799318201
  • NDC分類 338.21
  • Cコード C0033

内容説明

バブル崩壊、不良債権、追い貸し、合併。どん底の時代に経営陣はいかに苦闘し、どう行動してきたのか?メガバンク誕生、長信銀の消滅、規制緩和その背景・功罪と、銀行のあるべき姿とは…私たちは今、どう銀行と付き合うべきか。

目次

第1章 金融危機の「入口」と「出口」(巨額損失事件で奈落の底に;「優しい」銀行の末路;細谷改革の成果と限界)
第2章 消滅した長信銀(抵抗勢力となった興銀;長銀のおくりびと;日債銀の長い夜)
第3章 メガバンクは変身したか(UFJ争奪戦の真相;銀行合併の功罪;3メガバンクの実力は)
第4章 進まぬ新陳代謝(「火薬庫」で生き残った地銀;スタートアップの狭き門)
第5章 銀行に未来はあるか(銀行業の本質とは;“異色官僚”が説く制度論;着地点はどこに)

著者等紹介

前田裕之[マエダヒロユキ]
1986年東京大学経済学部卒、日本経済新聞社に記者職で入社。東京、大阪で金融機関経営、金融行政・金融政策、年金・雇用・労働問題、企業経営・財務、財界などを担当。2012年4月から編集局経済解説部編集委員(現在は同編集委員室編集委員)。経済学の視点を取り入れながら経済現象を分析し、その背景を解説する記事などを執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

130
日経の記者による過去30年の日本の銀行を舞台にした事件をもとに、銀行史を通読できる本です。もともと専門が金融を中心とした分野なのでよくわかるように書かれています。ただ若干事件を中心にしているので、時代の後先が過去からの順番になっていないので、頭が若干こんがらかるかもしれません。それを除けば私はいい本であると感じました。記者ご本人は岩井克人先生のゼミ出身だと思います。2017/02/06

もりやまたけよし

16
金融関係の専門家の本だったらお堅い本のようながしますが、日経新聞の記者ということでできるだけわかりやすく銀行のこの20年の変遷が解説されています。特にこの記者が直接取材した大和銀行の記事はとてもいい。そのあとは取材をしている時間との関係か、解説記事が増えてきて、ちょっと堅苦しくなりました。2017/02/06

koji

11
金融を生業として30年超。本書で取り上げる95ー15年は、私にとってもその荒波に浸かり呑まれもがく20年でした。本書の主題は、97金融危機後の大改革が、日本の銀行に何をもたらしたかです。著者の主張は、日本は、「規制で縛る」日本型安全モデルの崩壊を欧米型金融モデルの後追いで凌いできたが、リーマン後、世界は逆に過去の日本型規制に習い始めたという「モデルの転換」が行われるという皮肉な現実の中で、もう一度銀行業の原点(利用者視点)を見つめ直すべきとするものです。首肯します。次作では著者の深掘りした提言を期待します2016/10/11

チェアー

9
銀行というビジネスの歴史やいま何が議論になっているかを俯瞰するにはいい本。ただ、どの章でも取り上げられている人物が生き生きしていないので、全体がビビッドにならない。その点では「ドキュメント」と名付けるのはどうかなあ。もっと、筆者の個人的な経験を書き込んだ方が理解されやすかったと思う。「経済学の宇宙」はすごく面白くて期待していただけに残念。2016/05/01

kit45104

6
現在のメガバンク体制は、バブル崩壊やグローバル化などに対応して、幾多の苦痛を伴う改革を経て誕生したわけですが、それをつぶさに描いた総体的な銀行史となっています。その歴史のはざまで起こった不正事件や解体、合併の裏話など、当事者の実名も多く登場し飽きることがありません。さらにこれからの銀行はどうあるべきかについても論じていて、銀行の本質に対する問題提起にもなっています。2016/02/22

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