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グランズウェル―ソーシャルテクノロジーによる企業戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 361p
  • 商品コード 9784798117829
  • NDC分類 336.17
  • Cコード C0034

内容説明

現代の消費者はブログ、SNS、YouTube、ポッドキャストといったソーシャルテクノロジーを使って、企業や製品を語り合い、格付けし、選択している。これは世界規模で起きている変化であり、その影響はすべての産業に及んでいる。この社会現象を著者らは「グランズウェル(大きなうねり)」と呼ぶ。グランズウェルは人々の生活だけでなく、ビジネスのあり方にも影響を及ぼしており、未知の事態を前に、多くの企業が頭を抱え、対応する方法を模索している。本書は著者らと数百人のクライアントとのやりとりと、数千時間に及ぶコラボレーションや分析から生まれた。目的はただひとつ―テクノロジーの変化の波に圧倒されることなく、ソーシャルテクノロジーが生みだす世界を航海できるよう支援することだ。顧客との良好な関係を築き、収益を上げ、コスト削減を実現する、ビジネスに活かす方法を豊富な事例に基づいて解説する。さらに、実用可能なROI(費用対効果)のモデルも提供している。

目次

第1部 グランズウェルを理解する(なぜ今、グランズウェルに注目すべきなのか;柔術とグランズウェルのテクノロジー;ソーシャル・テクノグラフィックス・プロフィール)
第2部 グランズウェルを活用する(グランズウェル戦略を立てる;グランズウェルに耳を傾ける;グランズウェルと話をする;グランズウェルを活気づける;グランズウェルの助け合いを支援する;グランズウェルを統合する)
第3部 グランズウェルで変革を促す(グランズウェルが企業を変える;グランズウェルを社内で活用する;グランズウェルの未来)

著者等紹介

リー,シャーリーン[リー,シャーリーン][Li,Charlene]
大手テクノロジー/市場調査会社フォレスター・リサーチのアナリスト。フォレスターには9年前に参加し、現在はソーシャルコンピューティングおよびWeb2.0分野の代表的な論客として、最も発言を引用されることの多いアナリストのひとりとなっている。現在はブログ、ソーシャルネットワーク、RSS、タギング、ウィジェット等のテクノロジーを活用することで、企業が経営目標を達成する方法を分析している。2004年にアナリストブログを開始。アメリカで最も影響力の大きいアナリストブロガーとして名前が挙がることも多い。現在はジョシュ・バーノフと共同でブログを執筆している。マーケティング/メディア調査チームの元リーダー、サンフランシスコ支社の前代表。フォレスターに入社する前は、マサチューセッツの新聞社コミュニティ・ニュースペーパー・カンパニーでインタラクティブメディアの立ち上げに従事。米国新聞協会(NAA)のニューメディア連盟の元理事。サンノゼマーキュリーニュースでは商品開発、モニターカンパニーでは戦略コンサルタントを務めた。ハーバード経営大学院でMBAを取得。カリフォルニア州サンマテオ在住。夫と二人の子どもたちとともにグランズウェルを満喫している

バーノフ,ジョシュ[バーノフ,ジョシュ][Bernoff,Josh]
アメリカで最も著名なテクノロジーアナリストのひとりであり、その発言はさまざまなメディアで広く引用されている。フォレスター・リサーチには13年前に参加し、現在はテクノロジー/市場調査カンパニーのバイスプレジデントを務める。現在の主要研究分野はソーシャルテクノロジーだが、メディア産業の変化をとらえた画期的な研究でも知られ、その成果をまとめたレポート『Will Ad‐Skipping Kill Television?(CMスキップはテレビを殺すのか)』と『From Discs To Downloads(ディスクからダウンロードへ)』は数多くの論文で引用されている。戦略コンサルタントとして、数々のグローバル企業(ABC、ベストバイ、シカゴ、シスコ、コムキャスト、ロレアル、マイクロソフト、ソニー、ティーボ、バイアコム等)のシニアエグゼクティブを支援した経験を持つ。講演者としても人気が高く、北米諸都市の他、バルセロナ、カンヌ、ロンドン、ローマ、サンパウロ等、世界各地のカンファレンスで基調講演に立っている。フォレスターに入社する前はボストンのハイテクベンチャー数社で経営や執筆活動に従事した。マサチューセッツ州アーリントンで妻と二人の子どもたちと暮らす

伊東奈美子[イトウナミコ]
東京外国語大学外国語学部アラビア語学科卒業。IT関連企業で広報・マーケティング業務に携わったのち、翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はふ

8
2008年にアメリカで出版された本書は、未来を予言するかのように現代のマーケティング手法、消費者行動を見事に表している。今となっては、グランズウェル(大きなうねり)が変化し続ける社会に浸透しつつある。グランズウェルとは、「人々がテクノロジーにより、企業などの伝統的組織からではなく、お互いから必要なものを調達するようになること」を指す。テクノロジーがグランズウェルの本質ではない事がポイントだ。 今日から2022年が始まったが、今後も世界は大きく変わり続けるだろう。その変化の波に乗り続ける事が重要である。2022/01/01

ちきゅう

3
2008年当時のSNSの力がそこまで浸透していない頃に書かれており、現代に変換しながら読み進めていく必要はあるが、中にあるエッセンスは今でも活きている。飛ばし読み的にサーチしながら大事な部分だけでも拾い読みし、今との違い、変化の原因などを考察すると面白かった。2021/09/08

よく読む

3
2007年頃の本。消費者の発言力が高まってきたこと。今となっては当たり前のことばかりだ。すでに企業は掲示板やコミュニティサイトを作り、おもしろい動画を作ってバイラル効果を狙うなどしている。企業は消費者と対話するようになった。いいレビューも悪いレビューも公開するし、自社の製品が発火すればすぐにブログで正直に報告する。その誠実な態度こそが、ブログやメディアで勝手に自社が炎上するのを防ぐことができる。2017/01/22

tuppo

2
一つ注意しておきたいことがある。それはグランズウェルに耳を傾けるだけでは何にもならないということだ。コミュニスペースやバズメトリックスから送られてくる立派なレポートも棚に放置するだけなら大金をドブに捨てるような者だ。得た知識を行動に繋げて初めて傾聴は利益を生む。それが米国総合がんネットワークやミニの事例が教えてくれることであり彼らの傾聴戦略が成功した理由でもある。 2022/08/25

qwel21

1
ソーシャルテクノロジーと個人のパワーが生み出すグランズウェル(大きなうねり、社会動向のこと)。その背景と招待を数多くの事例から解き明かす。特に企業のグランズウェルと向き合った数多くの事例を見ると、単なるテクノロジーの問題ではないことがよくわかる。グランズウェル的思考が必要になるというメッセージにはとても説得力がありました。2010/08/11

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