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IT architects’ archive
セーフウェア

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  • サイズ B5判/ページ数 631p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784798116846
  • NDC分類 007.61
  • Cコード C3055

内容説明

システムハザード=コンピュータ制御システムに忍び寄る危険。解決の処方箋はここに!NASAのスペースシャトル事故調査委員会で貴重な改善点を数多く提供してきたナンシー・G・レブソン氏が、システムとソフトウェアの安全に携わるすべての読者に贈る珠玉の1冊。

目次

第1部 リスクの性質(近代社会におけるリスク;コンピュータとリスク;事故の階層的考察;事故の根本原因;ヒューマンエラーとリスク;自動化システムにおける人間の役割)
第2部 システム安全への序論(システム安全の創設;システム安全の基本)
第3部 定義とモデル(用語;事故とヒューマンエラーモデル)
第4部 セーフウェアプログラムの要素(安全を管理すること;システムとソフトウェア安全プロセス;ハザード分析;ハザード分析モデルと技法;ソフトウェアハザードと要求分析;安全性のための設計;ヒューマンマシンインターフェースの設計;安全性の検証)
付録(医療機器:Therac‐25の歴史;航空宇宙:アポロ13号、DC‐10型機、およびチャレンジャー号;化学産業:セベソ、フリックスボロー、ボバール;原子炉事故:ウィンズケール、スリーマイル島、およびチェルノブイリ)

著者等紹介

レブソン,ナンシー・G.[レブソン,ナンシーG.][Leveson,Nancy G.]
米国マサチューセッツ工科大学の航空宇宙工学部門と工学システム部門の教授であり、全米工学アカデミーの会員でもある。今までに200件以上の研究論文を書いており、ソフトウェア安全の創設などのコンピュータ科学研究の功績により、米国計算機学会などから、何度も受賞している。設計、運用、管理と社会的局面を含むシステム安全のすべての分野の研究を行なっており、最初は、コンピュータ科学とソフトウェア工学の研究から始まったが、システム工学、特にシステム安全、システム分析、人的因子、人と自動化の相互作用や、組織的安全などの分野に広げてきている。その研究結果や手法は、航空宇宙、交通運輸、化学プラント、原子力、医療機器など、安全に係わる多種多様な産業で応用されている。また、ソフトウェア安全という新分野の創設者であり、現在も世界の第1人者である

松原友夫[マツバラトモオ]
早稲田大学専門部機械科卒業後、1956年に日立製作所株式会社に入社。亀有工場、コンピュータ事業部、コンピュータ工場、ソフトウェア工場を経て、1970年に日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社に入社。1991年に定年退社。1992年以降は自営でコンサルタント業を営む。第1世代からコンピュータとソフトウェア関連の仕事にかかわり、人命にかかわる水撃現象の解析を含む設計計算を皮切りに、国税システム、電力最適制御システム、銀行システム、オペレーティングシステムの設計など、危険度の高い多様なシステムの設計・開発に従事。国際標準化(1983‐)、ICSEなど各種国際学会での発表及びプログラム委員(1987‐)、IEEE Software誌編集委員(1991‐2007)などの国際活動に従事

片平真史[カタヒラマサフミ]
宇宙開発事業団(NASDA)入社後、人工衛星追跡管制業務、国際宇宙ステーション計画のソフトウェア安全・開発保証及びソフトウェア安全性に関する国際基準作りおよび安全設計・評価業務に従事する。マサチューセッツ工科大学航空宇宙工学部において原著の著者であるナンシー・G・レブソン教授のもと、研究員としてソフトウェア安全性技術に関する研究を推進する。現在は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)において、ソフトウェア信頼性向上、安全確保のために、ソフトウェア独立検証及び妥当性確認(IV&V)、ソフトウェアプロセス改善・アセスメント技術の研究、高信頼性リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)の開発・検証、モデルベースエンジニアリング技術研究・導入などを進める

吉岡律夫[ヨシオカリツオ]
1970年に株式会社東芝に入社し、原子力事業部にて、原子炉設計や安全解析に従事。1998年に株式会社東芝・情報制御事業推進室にて、機能安全事業を担当。2004年に退社し、2006年に株式会社日本機能安全の発足と共に取締役に就任し、現在、機能安全規格に関する教育研修などに従事。2008年に情報処理推進機構の研究員を兼務し、機能安全の研究と推進にも従事

西康晴[ニシヤスハル]
東京大学大学院工学系研究科にて博士号を取得後、受託・請負型ソフトハウスに入社。品質コンサルティング部門の立ち上げ、コンサルティング事業遂行、戦略立案、人事評価、教育、人材獲得を行う。現在は国立大学法人・電気通信大学システム工学科(旧・経営工学科)にて、ソフトウェアシステムの安全性や信頼性、品質の向上、ソフトウェア開発組織の品質経営について研究を行う傍ら、組込み系企業やエンタープライズ系企業に対してコンサルティングを行っている。NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)理事長、NPO法人組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会(SESSAME)副理事長、財団法人日本科学技術連盟ソフトウェア品質委員会(SQiP)副委員長、情報処理学会SE研究会運営委員、同SE教育委員会幹事などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらは℃

7
ソフトウェアという観点から、ハザード(事故)を検証している。ソフトウェア設計の特異性がよくわかる。ただ、ソフトウェア開発に関わる設計者にとっては笑えない話かも、、、。2010/10/13

fn23

2
★★★☆☆ 600ページを超える本。示唆に富む話が多数。その反面あまり体系的ではなく万人向きではないかも。翻訳も難有りだが日本語になっていることに感謝すべき類の本。2010/06/21

Q

0
システム全体の中で動作するソフトウェアの安全性を向上させるための施策紹介本。安全性が必要だと解く導入がやたら長い。本書の要点を知りたい読者は「エピローグ:これからの展望」に目を通した後、「ハザード分析モデルと技法」あたりから読み進めて本書の立ち位置を確かめてから全体を読んだ方が良いだろう。本書は「定理証明など形式的手法がソフトウェアの安全性を担保する未来はやってこない」とかなり否定的な見方をしている。この両面から攻めた方がより高い安全性が手に入ると思っている。個人的にはこれからも形式的手法を追求したい。2023/01/06

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