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Harvard business school press
オープンビジネスモデル―知財競争時代のイノベーション

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  • サイズ A5判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784798115016
  • NDC分類 336
  • Cコード C0034

内容説明

企業にとってのイノベーションの重要性は敢えていうまでもない。今日、特に重要になっているのは「オープン・イノベーション」である。これは、企業が社外のアイデアやテクノロジーを有効に活用する一方で、自社のアイデアを他社に活用してもらい、イノベーションの価値を高めることである。オープン・イノベーションには知財(IP)が重要な役割を果す。IPが適切に保護されることで、IPを取引きするための自由市場が生まれるからだ。IPの管理はテクノロジーのライフサイクル、および、企業のビジネスモデルに合致したやり方で行なう必要がある。イノベーションの市場においては、イノベーションの仲介者という新たなプレイヤーが登場する。取引きを促進し、イノベーションを加速するための新しい企業モデルである。IP戦略が企業経営で重要性を増すことに疑いの余地はない。本書はIP戦略も含め、二律背反と考えられがちなオープン性と知財について、新しいプロセスと評価基準、そして従来型の戦略の見直しをしながら、収益モデルを構築するフレームワークを提示する。

目次

第1章 なぜビジネスモデルのオープン化が必要なのか
第2章 オープン・イノベーションへの道筋
第3章 ビジネスモデルの新たな環境
第4章 知的財産の保護強化がビジネスモデルに与える影響
第5章 ビジネスモデル進化のフレームワーク
第6章 イノベーション仲介企業
第7章 知的財産活用のビジネスモデル
第8章 オープンビジネスモデルへの転換

著者等紹介

チェスブロウ,ヘンリー[チェスブロウ,ヘンリー][Chesbrough,Henry]
ハーバード大学大学院経営学研究所教授、カリフォルニア大学バークレー校客員助教授。イェール大学卒業、スタンフォード大学MBA(最優等)、カリフォルニア大学バークレー校Ph.D.(学術博士)、Quantum社役員やコンサルタントとしても活躍。ベンチャー・ファンドNeuro Therapy Venturesの設立者

栗原潔[クリハラキヨシ]
日本IBM、ガートナージャパンを経て、現在は株式会社テックバイザージェイピー代表として情報通信技術および知的財産権の動向調査・コンサルティング活動に従事。東京大学工学部卒業、マサチューセッツ工科大学大学院計算機科学科修了。弁理士。金沢工業大学客員教授

諏訪暁彦[スワアキヒコ]
マサチューセッツ工科大学大学院材料工学部修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社、日本総合研究所を経て、2006年10月に株式会社ナインシグマ・ジャパンを米国ナインシグマ社と共同で設立。同社代表取締役社長。ナインシグマ社取締役を兼務。日本総合研究所在籍時に、ナインシグマ社とのアライアンス関係を構築し、技術導入支援プログラムを開発し、これまでに国内大手製造業上位100社の3割以上の企業において技術導入プロジェクトを手がけてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

taming_sfc

1
オープン・ビジネスモデルの第一人者チェスブロウによる著作。なぜオープン・ビジネスモデルが必要か、ビジネスモデルの新しい環境、知財保護、インベーション仲介企業、知財ビジネスモデル、オープン・ビジネスモデルへの転換について、簡潔にわかりやすく解説する。すでに古典となった必読書。2018/10/17

人工知能

1
特許は使用されているものは10%程度に過ぎず、だったらもっと有効に使えないか、と。事業や製品のライフサイクルに合わせて知財戦略も変えていくことで、例えば衰退期に入った事業でもライセンシングすることで製造せずして収益を上げることができたり、研究開発を競合とでも組んでやったり、オープンソフトウェアというやり方でも、特許をうまく活用することで、バリューチェーン上での知財リスクを低減しつつ、他社の持つリソースを活用できるようにもなる。P&Gのようにプル型のオープンイノベーションができたら一番良いと思った。2018/05/06

nojitoshi

0
遊んでいる知財権を活用してビジネスを広げていく術が、事例を交えて詳しく丁寧に書かれていて参考になる。逆に捉えれば、そんな企業を見つけてパートナーとして組めば、単独では考え着かなかったような新たな事業へ展開していけるということなのだろう。2011/12/19

yusaku

0
製品ライフサイクル短縮、開発コスト上昇が起こっている現代にとって必要になっていくであろう考え方。でもやはり業界のモジュール化の度合いに影響されるのではないか。2011/12/02

ととろ

0
知的財産権に対する認識が変わった。知的財産権は発明者の成果を守るために自社で保護するものだとばかり思っていたが、そうではなく、積極的に知的財産権の活用の可能性を探求し、他社との協業でビジネスモデルを構築しなければならないのだと認識。まだまだ未熟とはいえ、知的財産権の仲介市場がこれほどまで発達しているとは…。技術の複雑化する昨今、自社単独の優れた技術やビジネスモデルだけでは生き残れないのです。2010/05/28

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