内容説明
本書はテクノロジーが可能にする「音楽の未来」と、それを受け入れることを拒む音楽業界のギャップを埋める施策を説くものである。著者たちは未来のビジネスモデルとして、音楽を水のように安く、手ごろで、いつでもどこでも享受できるような「水のような音楽」モデルを提示する。レコードやラジオといった過去のパラダイムシフトとの共通点や差異を加え、音楽企業の力によって産業が牛耳られるのではなく、もっと公平にみんながハッピーになれる方法があると説く。また、その結果、音楽産業の規模は今より2倍にも3倍にも拡大し、アーティストもリスナーも創造性が活性化されるのだ。本書はバークレー音楽院の公開講座を通じて開講された講座を本にまとめたものである。引き続きオンラインでのインタラクティブな活動が続けられている。
目次
第1章 水のような音楽
第2章 音楽業界における一〇の真実
第3章 音楽業界で広く知られる神話について考える
第4章 音楽の未来:マーケティングと宣伝
第5章 音楽の未来:流通と入手
第6章 デジタルキッズと変化する市場
第7章 新たな音楽経済
第8章 テクノロジーはいかに音楽ビジネスを作り変えるか
第9章 音楽の未来に影響を与えるメガトレンド
第10章 未来の先へ
著者等紹介
クセック,デヴィッド[クセック,デヴィッド][Kusek,David]
ミュージシャンで、19歳のときエレクトロニック・ドラムを共同発明し、1980年に音楽ソフトウェア企業Passport Designsを設立。またMIDI規格の開発に携わるなどコンピュータと音楽に長年携わってきた。現在はバークレー音楽院で教鞭をとりながら、バークレー・メディアのVice Presidentも務めている
レオナルト,ゲルト[レオナルト,ゲルト][Leonhard,Gerd]
ドイツ出身ながら20年以上にわたりアメリカの音楽、Eコマース、エンターテイメント業界において、企業重役、アントレプレナー、ギター演奏家、執筆業、プロデューサーをこなしてきた。LicenseMusic.comの創始者にしてCEOとして音楽のライセンシングに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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