コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践

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コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践

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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784798103433
  • NDC分類 336.3
  • Cコード C0034

出版社内容情報

コミュニティ・オブ・プラクティス(実践コミュニティ)とは、あるテーマに関する関心や問題、熱意などを共有し、その分野の知識や技能を、持続的な相互交流を通じて深めていく人々の集団のことである。これからの知識創造時代に必要なこの理論とその実践を、豊富な事例(世界銀行、ロイヤル・ダッチ・シェル、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ゼロックス、ダイムラークライスラーなど)を挙げて説く。解説は、ナレッジ・マネジメントの第一人者である一橋大学大学院の野中郁次郎教授。

【目次】

序章

第一章 実践コミュニティについて-今なぜ必要なのか

実践コミュニティとは何か
グローバルな知識経済で成功するための鍵
知識の特性:経営上の挑戦
実践コミュニティを育成する
多様な価値を創造する
「二重編み」の知識組織がやって来た

第二章 実践コミュニティとその構成要素

実践コミュニティにはさまざまな形態がある
構成モデル:「領域、コミュニティ、実践」
モデルの意味するもの
コミュニティ開発の指針として実践的なモデル
結論

第三章 実践コミュニティ育成の七原則

進化を前提とした設計を行う
内部と外部それぞれの視点を取り入れる
さまざまなレベルの参加を奨励する
公と私それぞれのコミュニティ空間を作る
価値に焦点を当てる
親近感と刺激を組み合わせる
コミュニティのリズムを生み出す
結論

第四章 発展の初期段階-実践コミュニティの計画と立ち上げ

コミュニティの発展段階
第一段階:潜在
第二段階:結託
結論

第五章 発展の成熟段階-実践コミュニティを成長させ、維持する

指導から維持へ
第三段階:成熟
第四段階:維持・向上
第五段階:変容
結論

第六章 分散型コミュニティという挑戦

分散型コミュニティの重要課題
グローバル・コミュニティにとっての領域、コミュニティ、実践
分散型コミュニティを設計する
結論:真のグローバルゼーションを実現するために

第七章 実践コミュニティのマイナス面

単体のコミュニティ:起こりうる不調
コミュニティの集合:起こりうる不調
組織:起こりうる不調
結論

第八章 価値創造の評価と管理

ナレッジ・システム
ナレッジ・システムを管理する
結論

第九章 コミュニティを核とした知識促進活動

コミュニティを核とした知識促進活動の設計原理
促進活動を軌道に乗せる
「コミュニティ開発」に関する社内実践を作り出す
利害関係者のサポートと上層部のスポンサーシップを育む
結論

第十章 世界の再構築-組織を超えたコミュニティ

拡張型ナレッジ・システム
市民社会

目次

第1章 実践コミュニティについて―今なぜ重要なのか
第2章 実践コミュニティとその構成要素
第3章 実践コミュニティ育成の七原則
第4章 発展の初期段階―実践コミュニティの計画と立ち上げ
第5章 発展の成熟段階―実践コミュニティを成長させ、維持する
第6章 分散型コミュニティという挑戦
第7章 実践コミュニティのマイナス面
第8章 価値創造の評価と管理
第9章 コミュニティを核とした知識促進活動
第10章 世界の再構築―組織を超えたコミュニティ

著者等紹介

ウェンガー,エティエンヌ[ウェンガー,エティエンヌ][Wenger,Etienne]
独立コンサルタント。コミュニティ・オブ・プラクティス研究のパイオニアであり、この分野の世界的なリーダーである。彼の研究は理論的なものに留まらず、コンサルタントとしても、実践コミュニティの育成をしたり、学習とコミュニティとの間の相乗作用を活用するナレッジ・システムの開発を実際に推進している

マクダーモット,リチャード[マクダーモット,リチャード][McDermott,Richard]
マクダーモット・コンサルティング社代表。20年近くにわたって知識組織の設計に携わってきた。実地のコンサルタントとして、全社的なコミュニティ開発に関する幅広い経験があり、また個人的にも多くの実践コミュニティの立ち上げや維持に手を貸してきた。実践コミュニティ及び知識管理に関する論文は、これまで数々の学術誌に掲載されており、Knowledge Management誌編集委員や講演なども広く行っている。最近では知識共有文化の構築と実践コミュニティに関する2つの国家的ベンチマーク研究のコンテンツ・エキスパートを務めた

スナイダー,ウィリアム・M.[スナイダー,ウィリアムM.][Snyder,William M.]
20年間近くの間、組織開発の分野でコンサルティングを行い、マッキンゼーでは同社及びクライアントの戦略的ナレッジ推進活動に取り組んできた。現在の研究の主眼は市民セクターに当てられ、市民団体や基金、政府機関などの指揮者に助言を与えている。またゴア元副大統領を長とする「国家政府改革パートナーシップ」では、都市問題(家庭保健、公安、労働力開発など)に焦点を当てたいくつかの実践コミュニティの立ち上げに尽力した

野村恭彦[ノムラタカヒコ]
慶応義塾大学大学院理工学研究科修了。富士ゼロックスに入社以来、総合研究所にて知識処理、CSCW(Computer Supported Cooperative Work)の研究・開発に従事。その後、コーポレート戦略部にて知識戦略立案、役員補佐などを経て、知識経営のリサーチとコンサルティングを提供するナレッジ・ダイナミクス・イニシアティブ(KDIグループ)の事業立ち上げに参画。知識経営の実現を支援するコンサルティング活動に加え、コミュニティ・オブ・プラクティスと「場」を中心とする知識経営研究を活発に行う。CSCW国際会議、IEEE国際会議、KM Review誌、日本KM学会、人材教育誌など、論文発表多数。情報処理学会論文誌編集委員

野中郁次郎[ノナカイクジロウ]
早稲田大学政経学部卒。富士電機製造株式会社を経て、カルフォルニア大学(バークレー校)経営大学院でPh.D取得。南山大学・防衛大学・一橋大学イノベーション研究センター・北陸先端科学技術大学院大学教授を経て、現在、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授、カリフォルニア大学バークレー校ゼロックス知識学特別名誉教授。知識とは何か、知識は組織の中でいかに創造されるのか、日本型イノベーションの特質とは何かなどについての理論的構築と比較研究を行っている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

4
人間が成長するのは環境の中であり、これを整えることで人を育て組織を発展させようという本。教える教わる関係の教育や研修とは違う、教え教える関係を持ったコミュニティこそがイノベーションを生み、成果をもたらしてきたという認識が軸で、それは全生活と結びついた職人的学習環境の研究が背景となっています。こういう代数的にならないものが経営学のシリーズから出ていることが驚きでした。経営学はこういうロマンティックな説は嫌いだと思っていました。その分とても共感でき、頷きながら楽しく読めましたが、やるのは大変そうです。2020/04/26

とみた

3
ナレッジ・マネジメントに有効だと考えられている実践コミュニティをつくり、育成する方法を伝える本。どんな実践コミュニティに属していたかが、その人の知識体系を表すという考えを著者は示していたが、知識獲得のためにはコミュニティに所属すればよいという話になるのだろうか。元々、組織はツリー型とリゾーム型とに分けられるという話を聞いて本書を読んだが、本書ではトップダウン型とフラクタル構造という話しか出てこなかった。コミュニティは有機体であり、新参者を取り入れないとコミュニティは死ぬという話が印象的だった。2014/05/09

Sanchai

2
この中で事例として紹介されている取組みの1つは、当時自分がかなり間近で見ていたものなので、そういうものだったのかと改めて理解ができた。本書が出たばかりの頃は「ナレッジマネジメント」が何を指すのかが僕自身あまり理解できていなかったが、そういうものは今や大なり小なり企業や組織の中では当たり前のように行われるようになってきている。そこで大事なのはコーディネーターの役割か。忙しさにかまけてネットワーキングを疎かにしている自分の日常を反省させられる。2013/04/14

齋藤祐

1
>実践コミュニティは、地域社会とは違う。だが、人々が人前、つまり「公共の」場で生活し、考え、会話を交わすことのできる場所だという点では同じなのだ。(p.122)>本質的に重要なことは・・・それらの「場」が、「人」の徹底的な内省、対話、そして実践の繰り返しの中で、常にダイナミックに連結し、共鳴しあって発展していくことである。・・・これを持続的に可能足らしめるのが、「型」でありクリエイティブ・ルーティンなのである。(野中郁次郎による解説p.342)2016/07/31

kuma-kichi

0
面白い。ドラッカーのNPOの理論にも通じる。これが1990年代の著書とは。コミュニティは組織を変容させるために設計しなければならない。まさしくその通りだなあ。2016/07/04

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