出版社内容情報
日本人の英語がオカシイ理由は、中学の教科書にあった!? ミリオン・セラー『日本人の英語』の著者が、教科書の問題点を鋭く指摘しながら、本物の英語を伝授する。英語を学ぶすべての人、必読の一冊。
内容説明
ネイティヴ・スピーカーの英語に近づくヒントがいっぱい!ベストセラー作家が教えるリアル・イングリッシュ。英語下手の原因は中学校の教科書にあった!?奇妙な英語よ、さ・よ・う・な・ら。
目次
第1章 英語教科書が抱える問題
第2章 時制が足りない日本人の英語
第3章 冠詞theと数への無関心
第4章 基本動詞・助動詞を使いこなす
第5章 仮定法の基本を理解する
第6章 人気者“so”の用法に関する誤解
第7章 itとthatを使い分ける
第8章 単語の無意味な「繰り返し」を防ぐには?
第9章 「論理の飛躍」が多すぎる
第10章 自然な英語を書くために
著者等紹介
ピーターセン,マーク[ピーターセン,マーク] [Petersen,Mark]
アメリカ・ウィスコンシン州生まれ。明治大学政治経済学部教授。コロラド大学で英文学、ワシントン大学大学院で近代日本文学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飯田健雄
32
マーク・ピーターセン先生の本。私も明治大学で働いていたころ、時々、お会いしました。英語は、やはり、明晰さ、論理性の強さ、文章をできるだけ短くする因数分解的要素が強い言語であることがわかります。「繰り返しを避ける」、「論理の飛躍」に注意、日本語という情緒的、読者の善意的解釈(あなたの感性で私の文章を読んでね)に依存する思考法等々、日本語と英語の間には、相当、深い溝がありそうです。2016/08/03
yukiko-i
26
英語の授業が多いにもかかわらず、なかなか上達しない。また、問題集の模範解答の日本語訳を読んでも、スッキリと理解できないこともしばしば。そのモヤモヤの原因が、実は英語の教科書の不自然な英文にあったことに納得。学習指導要領の制約があるとはいえ、なぜあれほど現実味のない例文が掲載されるのか、英語教育に力を入れる前に教科書を再検討してほしいと思った。2015/09/09
アドソ
18
この方は一体何様なのか、というくらいいつも手厳しい。大学生の英作文に対してどうやら本気でご立腹のごようす。でも英作文見ると、この学生は日本語でもまともな作文書けないんだろうなあということが薄々わかる。中学校の英語の教科書をやり玉にあげて「こんなレベルの低い教科書は中学生をバカにしている」なんて買いかぶってるけど、内心は「アメリカの中学生ならもっと論理的な訓練ができている」てなことを言いたいのだろう。日本人の英語が間違う理由が、語学力以外のところにあると指摘されているようで辛い。2019/03/02
ゆっき
14
ネイティブから見る日本の英語教育はこんな感じなんだなぁと新鮮な気持ちで読了。日本人特有の間違いや苦手な文法は見事に私にも当てはまり、とても勉強になりました。ネイティブにとっては自然な感覚も日本人にとっては難しい。これから意識して英語を使っていきたいと思います。2019/03/31
おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
10
ブックウォーカー版。▼大学で英語を教えている筆者が、日本人にありがちな英作文の間違いを挙げて、自然な英文との違いを解説していく。大変ためになった。自分もあてはまるところがあったので、要再読。▼中学の英語の教科書にある文も間違っているものが多々あり、それが日本人の変な英語の原因になっている、とのこと。(最近は改善されているらしいが…) まだ教えていない文法規則を使わずに、英文をテキストにしなければいけないという制約が、教科書のおかしな文が生まれる一因と分析している。なるほどねぇ。2018/09/20