日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点

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日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797671728
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0011

内容説明

偽装国家ニッポン!?いつからこの国は「嘘つき」だらけになってしまったのか?その驚くべき真相を最新の心理学が鋭く解き明かす。

目次

第1章 「心がけ」では何も変わらない!
第2章 「日本人らしさ」という幻想
第3章 日本人の正体は「個人主義者」だった!?
第4章 日本人は正直者か?
第5章 なぜ、日本の企業は嘘をつくのか
第6章 信じる者はトクをする?
第7章 なぜ若者たちは空気を読むのか
第8章 「臨界質量」が、いじめを解決する
第9章 信頼社会の作り方
第10章 武士道精神が日本のモラルを破壊する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

芸術家くーまん843

17
日本社会についての分析。日本の社会の基本は「安心社会」江戸時代の農村のようにだれもがお互い知っている社会。全員が内輪で相手が信頼できるかどうか心配する必要がない。集団のルールに従わない人はいじめることで排除。ところが安心社会は世界的に見れば特異な社会。グローバル化とともに安心社会が崩壊。相手が信頼できるのかどうかよくわからない社会。これからの日本はどんどん信頼社会になり安心社会のつもりで簡単に相手を信頼したら騙される。リスクを理解し新しい相手を探していく商人的なセンスが必要になってくると感じる一冊。2014/04/14

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

14
浅田すぐるさん推薦本。田舎暮らしに憧れた人が移住して頓挫するのはなぜかがよくわかった。2020/11/24

ROCKDOWN

10
「日本人はアメリカ人より個人主義である」「武士道精神が日本のモラルを破壊する」、、またまた冗談を(笑)と思って読み進めるうちに妙に納得させられました。安心国家と信頼国家の対比を軸に、社会心理学、統計学の観点から既成概念を打ち破ろうとする著者の強い意志を感じました。心情的に割り切れないものは残りましたが、たまには違う角度からものを見ることも大事だと気付かされる一冊でした。2021/02/15

あっくん

9
凄い本でした。最近読んでいた一連の本での学びを繋げて補強してくれた。鴻上さんの「世間と社会」を本書では「安心社会と信頼社会」とし、今の日本は閉鎖的なムラ社会にて安心が担保された社会が、中途半端に壊れた状態とした。そして一刻も早く信頼社会に移るべきと説く。信頼社会は評判の良さが担保になる、正直者が損をしない社会だ。その実現にはモラル教育だけでは不十分、評判の見える化や共有化を進めることで実現できるとする。 2008年に書かれていた本書は、今のSNSマーケやセルフブランディングの隆盛を予見していたと感じた。2020/12/27

きくまる

8
昔の日本は良かったとかすぐ言いたがる私ら世代の人間は読むべきかも。かつての日本は集団主義。監視し合う社会。安心は保証される、でも信頼は育めない。過去の日本人らしさで子育てや教育するのは危険。監視し合う雰囲気はもう壊れかけている。そんな中で本当に信頼しあえる社会を創り上げるには、これが正しいという価値観をおしつけるのではなく、正直で真面目に努力した方が得という社会を作ることが先。だから、昭和育ちの私たちは甘ったれて育ってるってことだな。そう思うよ。思うけど、昭和が懐かしいんだな-。悲しいな-。2014/06/24

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