目次
第1章 なぜ今、「古代ローマ」なのか
第2章 かくしてローマは誕生した
第3章 共和政は一日にしてならず
第4章 「組織のローマ」、ここにあり
第5章 ハンニバルの挑戦
第6章 勝者ゆえの混迷
第7章 「創造的天才」カエサル
第8章 「パクス・ロマーナ」への道
第9章 ローマから日本が見える
特別付録 英雄たちの通信簿―指導者に求められる5つの資質とは
著者等紹介
塩野七生[シオノナナミ]
1937年7月、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、1963~68年にかけてイタリアで遊びつつ、学ぶ。1968年より執筆活動を開始。主な著書に『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』(毎日出版文化賞)、『海の都の物語』(サントリー学芸賞)など。1970年からイタリア在住
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感想・レビュー
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佐島楓
17
歴史を学ぶ意味がここにあると感じた。紀元前の話なのに発想が柔軟で有能な統治者が多かったんだなと理解した。硬直化したシステムを解体しなければいけないのにできていない今の日本はどうなのだろう。考えさせられる本だった。若年層向きの本のようなので学生さんに読んでいただきたい。「ローマ人の物語」にも興味がわいた。2012/01/16
スズコ(梵我一如、一なる生命)
13
ローマ人の物語で挫折中でしたが、思わぬ形でカエサルまでをダイジェストで読めました。丁度そこまでなら読んでいたんだけども。。。でも、長く書かれるよりもポイントはわかりやすかったです。写真も沢山ありますが、大判で縦三列は結構ボリューミーでした。塩野さんの示唆がたのしい。でもさ、日本の混迷なんて、たかだか50年もないのでは?ってところがポイントなのかも。頑張れ、日本!2022/04/24
えぬ氏もわるよのぉ
10
塩野七生の代表作『ローマ人の物語』は文庫で43巻の大作。読んでる暇がないという人にはダイジェスト版である本書がおすすめ。ただし残念ながらカエサルの時代までしか書いてないけど。2022/02/03
こがね丸
4
「ローマ人の物語」という本の宣伝が出ていたので、愚かにも私は小説だと思ったのであります。図書館の小説のコーナーをうろうろ。見つからないので司書の人に尋ねたら歴史書のコーナーに連れて行かれた!しかも、ものすごくしっかりした本でそのうえ十冊以上ある連載物?だった!こりゃとても読破は無理と手引書のこの本を手に取ったわけです。しかし、期待は見事に裏切られ、おもしろい!こんな世界があったのか!まさに痛快!塩野七生先生様、おゆるしあれ!そろそろ「ローマ人の物語」本編に挑戦しようと思う今日この頃であります。2014/01/20
かわのふゆき
3
「ローマ人の物語」のダイジェスト版。巻末では、巻頭で謳っていた「日本人がローマを知る意味」という堅い話から離れ、登場人物の採点表を作ったり、サッカーチームを作ったりと好き勝手やってるのが面白い。2009/10/22