痛快!憲法学 - アメージング・スタディ

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  • サイズ B5判/ページ数 271p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784797670318
  • NDC分類 323.01
  • Cコード C0032

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

p.ntsk

55
再読。単なる法律論としての憲法学に収まらず、「そもそも憲法とは何か」という論題を西欧キリスト教文明から紐解き、近代民主主義や近代資本主義の成立と絡め、近現代史をなぞりつつ今日的な問題まで言及しています。北斗の拳の挿絵や江口寿史さんの女の子のカバーイラストなどポップな装丁になっていますが中身はなかなか硬派な読み応えのある教養の書になっていると思います。小室さんを代表する著作だと思います。(『日本人のための憲法原論』は本書の愛蔵版) 2016/04/02

takeapple

11
いやあ凄い本だった。正に目鱗本の極致。小室直樹が知の巨人であるのは間違いない。田中角栄をめぐるテレビ番組を降ろされた、小沢遼子との一件も、その頃の週プレなんかの記事も覚えている。所謂右派論客の言説とは全然違う説得力がある。現在の安倍晋三政権の顛末や、日本社会の有り様を小室直樹が見たら何と言うか。今こそ我々は、明治維新をやり直さないといけないのだろう。だからと言って日本維新の会の連中のような似非ではなく、伊藤博文をも越えて、大日本帝国憲法をも超えた地平を目指さないとならない、民主主義を目指した努力って事を。2020/08/01

無識者

9
大学生としての教養を身に着けるうえでかなり役に立つ本だと思った。西欧史・西欧思想史などに触れなとがら、憲法について解説していく。伊藤真とは別の意味で解り易い。現行の政治制度に対する歴史的背景を知りたい人にはお勧めできると思う。2015/05/20

中年サラリーマン

9
まさに痛快な本!刑法は誰をしばるため?から予定説からの信仰スパイラル、行動的労働、そしてそれが資本主義、民主主義へと進化していく過程。そしてそれらの進化系を幕末の日本人がどう理解しどう輸入しようとしたかなど。めちゃめちゃスリリングな内容でした。2013/01/28

或るエクレア

8
憲法入門書にピッタリの良書。しかし日本と欧米の国の成り立ちが違いすぎて憲法を運用するノウハウを日本が持っているのか疑問である。日本には絶対王政などなかったし、一神教の神による契約の理念すら無い。そんな国に憲法っているんですかね。日本国憲法を憲法の「ようなもの」としてファジーに腐してやって行けばいいんではないか。2017/05/07

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