内容説明
好きってなに？愛してるってどういう意味？―竹宮輝夜、十六歳。あたしにはそんな感情わからない。家族も友人も恋人（？）も誰も教えてくれない。教科書に載っていないくせに世界中に溢れてる、誰もがいまいち確信のないまま平気で口にする、そんな言葉の代わりにあたしの口から吐きだされるのは「下らない」という最凶のアイノコトバ。気がつけばそんなあたしを、仮面をかぶった誰かさんが見つめている。じっと。無言で―。『ちーちゃんは悠久の向こう』を始めとする受賞作品群を経て、全く新しい日日日がついに姿を現す。衝撃、ふたたび。
著者等紹介
日日日［アキラ］
１９８６年７月２９日生まれ、奈良県出身。０４年～０５年にかけて５社の新人文芸賞で入賞を果たし、高校在学中となる０５年１月に“第４回新風舎文庫大賞”大賞受賞作『ちーちゃんは悠久の向こう』（新風舎刊）でデビュー。以降、『私の優しくない先輩』、『狂乱家族日記』シリーズ、『アンダカの怪造学』シリーズ、『虫と眼球とテディベア』と立て続けにヒット作を生み出した驚異の新人作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
19
主人公、なんちゅう性格してるんだ。怖いよ、性格悪すぎだよ、病んでるよ。・・・って思いながら読んでいました。が、思わぬ展開になって、途中から引き込まれていきました。はじめの方を読んでいたとき、一瞬読むのをやめようかと思ったけど、やめなくてよかったです。2013/08/09
Yobata
16
好きや愛など恋愛感情が分からず、それを確かめるように何人もの男と付き合っている竹宮輝夜。そんな恋愛感情が分からず嘘をつき続ける輝夜の側には輝夜を全く特別扱いしない幼馴染みの沖名くんがいて…。香奈菱高校シリーズ第二弾。今巻は輝夜という女性側の視点で青春ジュブナイルで、今回はホラー要素はお休みで純粋な青少年の自己感情への葛藤が描かれてる。主人公の輝夜は愛や恋を全く理解できない少女。それは姉硝子が自殺したトラウマが少なからずあり、それによって自分の感情,さらには自分とは何かがよく分からなくなってしまうという→2015/01/17
チアモン
14
なんともいえない読了感だった。ラストはちょっと許せないかな。輝夜と沖名くんには幸せになってもらいたいな。2016/07/15
ソラ
10
内容（「BOOK」データベースより） 好きってなに?愛してるってどういう意味?―竹宮輝夜、十六歳。あたしにはそんな感情わからない。家族も友人も恋人(?)も誰も教えてくれない。教科書に載っていないくせに世界中に溢れてる、誰もがいまいち確信のないまま平気で口にする、そんな言葉の代わりにあたしの口から吐きだされるのは「下らない」という最凶のアイノコトバ。気がつけばそんなあたしを、仮面をかぶった誰かさんが見つめている。じっと。無言で―。 2009/05/24
らゆ
9
「愛ってなに。好きってどういう感情なんですか」 人を信じられず、嘘をつき続ける狼少女。答えが知りたくて、安らげる場所がほしくて、それでも周りを「下らない」と切り捨ててしまう姿が痛々しい。同じようなことを考えているから、余計に刺さる。私は輝夜とは正反対ですが……。あんな風に考えてるなら動けないと思うんだけどなあ。私だけ？ 考えすぎ?? でも動かないと見えてこないものもあるんだな、と思ったり。周りに迷惑にならない範囲でね。最後はこちらまで救われた気持ちになりました。いつまでも太陽が輝いていますように2011/05/26
