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新風舎文庫
ストリート・チルドレン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784797490749
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「新宿」を舞台に、ある一族の三百年にわたる「生」と「性」の軌跡を描く異色長編。一六九九年、十九歳の青年が下諏訪の村から「内藤新宿」に出奔する。その青年を一代目として、彼から流れ出た血の因果は、男色者、遊民、歌舞伎子、詐欺師、家出娘、廃疾者など、ことごとく路上の民で彩られながらも、三百年後の一九九八年、出稼ぎフィリピーナとのあいだに子をなす十三代目の青年まで危うく一筋に流れる…。旋風を巻き起こした盛田隆二のデビュー作がついに文庫版で完全復活を果たす。

著者等紹介

盛田隆二[モリタリュウジ]
1954年東京生まれ。1985年「夜よりも長い夢」で早稲田文学新人賞入選。1990年『ストリート・チルドレン』(講談社)が野間文芸新人賞候補作。1992年『サウダージ』(中央公論社)で三島由紀夫賞候補作
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

JILLmama

20
盛田さんのデビュー作のようです。新宿が出来て300年間。その新宿で生まれて育った不幸な家系の話。途中から現代、戦後、江戸時代末期と場面展開しよくわからなくなった。。。 んー。んー。皆が皆、不幸になるので読んでいて気持ちのいいものではないな。2017/02/11

choco

17
舞台は新宿。現在の新宿が出来るまでの歴史が詰まって入りかのような、300年の月日を経てその青年を一代目として、彼から流れ出た血の因果は、男色者、遊民、歌舞伎子、詐欺師、家出娘、廃疾者など、人間の生と死、性を描きあげた、盛田隆二のデビュー作。うん、なかなかいい。2014/12/29

dice-kn

4
背表紙(の文言)を見て、タイトルとイメージが違うなぁと思いつつ手に取りました。個人的には、ここまでうまく(?)切れずに繋がっていくのかなぁ、と。あと、今読むと全く未来感はないですが未来の話にもなってるんですね。今は江戸時代とは違って避妊する術がいろいろあるはずなのですが、出てくる人たちのやってることは先祖代々何も進化していない・・そういう意味での”ストリート”なのかなと思いました。2019/05/08

くりのすけ

4
♥♥自分的にはピンと来なかっただけに、レビューの高さに驚き。2015/10/09

hrmt

4
あとがきまで読んでやっとタイトルが腑に落ちる。内藤新宿の起こりから現代まで繋がり受け継がれていく血脈。その血は時代の底辺を流れ、性を交え子を成し、生きては死に、雑多な無国籍の街となった新宿の路上に細々と連綿と流れる。華やかな部分は一切なく、猥雑であるが故のヒトという生物の生きるエネルギーを感じさせる。その舞台が‘新宿’であればこそなのではないか…と思った。2015/01/10

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