新風舎文庫
私、プロレスの味方です

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  • サイズ 文庫判/ページ数 229p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784797490732
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0195

内容説明

直木賞を受賞した著者の、一九八〇年発表デビュー作。プロレス本乱立時代に終止符をうつべく今、再び文庫化。二六年間に渡りプロレスを見てきた著者が提唱する三二項目にも上る新しいプロレスの見方が、多くの読者を魅了。プロレス本の元祖とも言える本書は当時のベストセラーにも輝き旋風を巻き起こした。競技と演技が結びついた不可思議な魅力といかがわしさに彩られたプロレスに、独特の理論と思想を付着させ、プロレスの面白さと奥の深さを徹底解明した、傑作エッセー。

目次

私、プロレスの味方です
ジャンルに貴賎なし、されど…
プロレスとはプロのレスリングではない
ルールこそ八百長である
ルール対反則の限りなき抗争
勝敗と強弱はまったくちがう
凶器と武器の微妙なカンケイ
日本はプロレスの先進国だ
プロレス会場には人生がある
ロラン・バルトよ、さようなら〔ほか〕

著者等紹介

村松友視[ムラマツトモミ]
1940年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒業。中央公論社の編集者を経て文筆活動に入る。デビュー作『私、プロレスの味方です』で、一躍脚光を浴び、1982年、『時代屋の女房』で第87回直木賞を受賞。1995年、ユーモアと哀感を行間ににじませた傑作『アブサン物語』は、多くの読者の心を捉えた。また1997年、祖父村松梢風の生涯を描いた百冊目の力作『鎌倉のおばさん』で、第25回泉鏡花賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンシロウ

2
★★★★☆

mrbackdrop

2
プロレスは他に比類なきジャンル。プロレスはクソ真面目に観なければならない。などなど、プロレス観客論における名言多数であり「プロレス者」のバイブル的書籍の一つ。昨今の相撲八百長論などプロレス者から見れば、さもありなん、でしかない。勝負論は興行を楽しむ要素の一つなのである。2011/05/01

左脳

2
プロレスファンとして、この本に出会うのがもう少し早かったら、たしかにプロレス者としての「筋金」の入る穴を錐で空けられるような感じがしただろう。書き方は軽妙ながら、プロレスを射通す視座の多様さと、その「動的観察力」こそがまさにプロレス的感性なのだと思う。2009/04/12

KENTA

1
プロレスという、スポーツでもなければ演劇でもない世界観は、ほとんどの人が生きる『普通』の社会人としての世界観に限りなく近いということに気づかせてくれる本。逆に言えば、会社に入って数年の将来に悩んでいる若い人にぜひ一読頂きたい本。2016/02/13

カミツレ

1
専門誌とかスポーツライターじゃなくて、普通の文壇の(なんと表現していいのか?)作家さんがプロレスを書いてくれるのが激烈に嬉しい。(読者さんがプロレスに流れてくることを期待して)私も、プロレスの味方です。

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