• ポイントキャンペーン

愛蔵版 ガムテープで風邪が治る―水戸浩一遺書詩集 (愛蔵版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 22cm
  • 商品コード 9784797417272
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

内容説明

第27回現代詩手帖賞落選!二十歳、唯一の詩集。

著者等紹介

水戸浩一[ミトコウイチ]
1968年4月2日、茨城県水戸市生まれ。3才のときに家族で引っ越しをし、東京都武蔵野市吉祥寺で育つ。本名、平井真(ひらい・まこと)。両親とも教師。1987年春、専修大学商学部に現役で入学し、サークル「文学研究会」に所属。1988年2月、社会的事件となった“無籍学生事件”の当事者であることが判明。大学を去り、予備校生に。1989年春、大学再受験で、ことごとく失敗。21才の誕生日の前日にあたる4月1日早朝、ベッドの上で、ガムテープで口をふさいだ状態で発見される

枡野浩一[マスノコウイチ]
ライター・作詞家・歌人
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽち

13
いちおう「現代詩」という言葉は聞いたことがあるような気はして、そのイメージは現代文学というものを多少は読んでいるので想像できる/かってにしていた、のだったがことばもイメージの形作り方も形式もこんなに自由なのにびっくりしてかつ芸術の共時的な、というんだろうか剥き出しの切先に全身を切り裂かれるようでもある。枡野浩一さんの名前もなんとなく聞いたことがあるかな、という感じのひとだったのだが「真夜中のニャーゴ」をみてとても惹かれたので、本書を購入したのでした。メディアは大事である。いや書店に行って隈なく探索しろよ。2016/07/24

西澤 隆

5
ヤツは死んだわけじゃないのか。根が素直だからどきどきしながら読んじまったぜ。そうはいっても人は実際に生きたり死んだりするのとおなじくらい重く、なにかの中で死んだり生きたりもするもの。「水戸浩一」は本当に消滅してしまったのかもしれない。軽いノリの現代詩だからこそ感じる重さ。この詩の投稿誌掲載時の講評を内田かずひろの絵の中のフキダシで語らせるやり方。この実物を開くと驚くしかない装丁。僕自身は「ドラえもん短歌」を読んでというヘンな道で枡野さんに遭遇しただけにほのかに覗く黒さに「こういうヤツか」と再認識しました。2017/03/21

モリー・ブラウン

2
浪人生時代に出会った衝撃の1冊。心に引っ掛かったら購入しておくのは大事な事。枡野氏は短歌もよいがやっぱりこれ。どこかで屈折・挫折してしまった方には分かるはず、自分が睡眠中自動筆記して出版までしちゃったんではないかと思うほどに。爆笑の中に余すところなく詰め込まれた悲哀。生きにくい人は更に生きにくく。書きなぐったといわんばかりのモノを詩だといってしまうあたりの器も凄い。詩なんですけどね。なんのこっちゃかわからないでしょうが、こればっかりは読んでみなくちゃわからない。「遺書2」にはいまだに唸ってひれ伏してしまう2012/03/11

緒 真坂 itoguchi masaka

1
枡野さんの才気が迸る一冊。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/209266
  • ご注意事項