SB新書<br> 観察力の鍛え方―一流のクリエイターは世界をどう見ているのか

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観察力の鍛え方―一流のクリエイターは世界をどう見ているのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797398229
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C0234

出版社内容情報

データや論理的思考だけではクリエイティビティは上がらない。
だが、センスや直感・感性はどうやって磨けばいいか、わからない。
そこで注目すべき力が、観察力だ。
多くの人の感情を動かす作品も、大衆に愛される商品も、
すべては「観察する力」から生まれているーー。
「宇宙兄弟」「ドラゴン桜」「マチネの終わりに」を仕掛け、
新人マンガ家の育成に携わる著者が、その頭の中をすべてさらけ出した
ビジネス・クリエイティブで最重要となる画期的思考。



(本書「はじめに」より引用)

僕はクリエイターを発掘し、育成する仕事をしていて、「いいクリエイターの条件は何ですか?」という質問をよく受ける。そのたびに「観察力だ」と答えている。人生は長い。インプットの質が良ければ、最終的にアウトプットの質も良くなる。インプットの質を高めるのが「観察力」だ。観察力が大事だと自分で認識もしている。周囲にも観察力を高めるようにアドバイスをしている。
では、観察力とは何か、自問自答する。
それに対して、僕ははっきりと答えることができなかった。「じっくり観て、気づきを得て、考えること」というくらいの解像度の低い答えしか思いつかない。ましてや、どうやって観察力を鍛えるのか。そのためにできることは何か。僕は思いつかない。

自分たちが変わるために一番必要な概念を、自分はぼんやりとしか理解していない
のか。そのことに驚きつつ、観察とは何かを考え始めた。
そもそも観察とは、仏教用語である。科学とは、観察の歴史でもある。哲学者たち
も観察について問い続けた。この本は、そういう観察についての積み重ねをしっかりと押さえてはいない。僕が、クリエイターたちとより良い創作をするために、必要な観察とは何かを徒然なるままに思索したものをまとめたものだ。体系立てているわけではないので、学術的に観察を知りたい人には物足りなく感じるかもしれない。だが、僕と同じように観察力を鍛えたい人には、ヒントとなるものはあると思う。

内容説明

『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』『漫画 君たちはどう生きるか』『マチネの終わりに』―。数々のメガヒットを生み出し、新人マンガ家の育成に努める著者が「いいクリエイターの条件」として重視する力。それが「観察力」だ。だが人は対象を見ているようで、自分の見たいようにしか見ていない。脳や認知バイアスから自由になり、見えないものまで観察するにはどうすればよいか。長い年月をかけて思考し続けてきた、あらゆるクリエイティブの根源的な力とは。

目次

第1章 観察力とは何か?―観察をめぐる旅への誘い(「観察力」こそがドミノの一枚目;観察を阻むものから考える ほか)
第2章 「仮説」を起点に観察サイクルを回せ―5つの具体的アクション(「問い→仮説→観察」のサイクルを回す;まずは愚直なディスクリプション ほか)
第3章 観察は、いかに歪むか―認知バイアス(人は自分がみたいものだけみている;信念を補完し、思い込みを利用する―確証バイアス ほか)
第4章 見えないものまで観察する―感情類型と関係性(人・社会・時代を見通すために;感情とは取り扱いの難しいセンサー ほか)
第5章 あいまいのすすめ―正解を手放し判断を保留する(観察とは本能に抗う行為;絶対の反対とは何か ほか)

著者等紹介

佐渡島庸平[サドシマヨウヘイ]
株式会社コルク代表取締役社長。編集者。1979年生まれ。中学時代を南アフリカ共和国で過ごし、灘高校に進学。2002年に東京大学文学部を卒業後、講談社に入社し、「モーニング」編集部で井上雄彦『バガボンド』、安野モヨコ『さくらん』のサブ担当を務める。03年に三田紀房『ドラゴン桜』を立ち上げ、小山宙哉『宇宙兄弟』のTVアニメ、映画実写化を実現する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ルピナスさん

52
仕事にクリエイティブな要素を織り込みにくくとも、人生全般を豊かなものにするために、私にできる事のヒントを得た気がする。観察は、脳の中にある認知(意識)を変え、同時に認知(意識)は、観察の仕方に大きな影響を与える。バイアスを取り除き未知のことにどれだけワクワクできるか。私と同世代の佐渡島氏。40代は仕事も子育ても本当に忙しいが、「わかる」「する」で時間や隙間を正解を求め埋め尽くすのではない観察を私も意識してみたいし、クリエイティビテぃの塊の娘とは、逆に、データや型の重要性も一緒に考えてみたいと思った。2022/07/18

さばずし2487398

31
ドラゴン桜、宇宙兄弟を編集、プロデュースしてきた作者が観察について考察。人はバイアスをいかに持って接してるかという事だけでなくそれを認識した上で武器にしようというのが面白い。仮説が必要なのは意識してなかったがその時点でバイアスを受け止め認識できるかも。そして大切なのは仮説を幾度も更新させ思考停止にならない事。これらの行為は愛である、は目からウロコである。最後の、個性とは他人との関係性の上で生まれるもの、相手に何か「する」ではなく「いる」事など、たくさん読み直したい箇所があった。後、古典はやはり大事。2023/03/16

江口 浩平@教育委員会

19
【ビジネス書】最近佐渡島さんの感情についての本を読了したことから、本棚にあった本書を読み返してみた。佐渡島さんが身の回りの物事に対して「~とはどういうことか」「~なのはなぜなのか」という定義化と問いを立てる営みを日々行っており、そこから仮説を立てているということがよくわかる内容だった。「仮説とは、頭の中のモヤモヤしたものが、やっと言葉になったものだ」「わからない状態に身を置き続けるとは、思考を停止しないということ」など、いくつも今の自分に響く言葉があった。折に触れて再読したい。2022/10/30

読書ニスタ

15
観察してるようで、ほとんどの方はしていない 絵画など細部に渡って言語化し見落としがないか確認する あいまいなものをあいまいなまま表現する 感情の輪プルチック8つの基本から派生した強度の違う感情が8✖︎2 混合した感情が8つある 観察、真似るから、新しい創造が生まれる2024/01/02

羊山羊

15
仮説を立て、仮説を立てられるくらい対象に興味を持って、その仮説を起点にサイクルを回していくことで創造していくことを提唱する1冊。「欲望を通して、主観的にデータを見ているときに、仮説が生まれる」は覚えておきたいワード。プランニングが下手な自分を変えたくて手に取ったけど、かなーり面白かった。そして最後には、見えないもの=関係性と感情までをも観察する方法を主張する。この辺りも人間関係の構築にちょっとプラスになりそうで良い。総じて得るものが多かった。オススメです。2023/12/04

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