サイエンス・アイ新書<br> 日本刀の科学―武器としての合理性と機能美に科学で迫る

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サイエンス・アイ新書
日本刀の科学―武器としての合理性と機能美に科学で迫る

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797381573
  • NDC分類 756.6
  • Cコード C0240

出版社内容情報

ただ斬るためだけに生まれてきた武士の魂本書は日本刀に興味があるものの、「必ずしもその内容はよく理解していない」「日本刀とは何かを知りたい」という、初心者向けの入門書としてまとめたものです。日本刀を美術工芸品の面からだけではなく、物づくり、工学の視点から作刀技術などを見ていきます。また、多くの日本刀専門書と趣(おもむき)をやや異にして、本来の武器として見たときの機能合理性を、力学および科学技術的な観点から解説していきます。

臺丸谷 政志[ダイマルヤ マサシ]
1945年、北海道生まれ。室蘭工業大学名誉教授。1968年、室蘭工業大学工学部機械工学科卒。1970年、室蘭工業大学大学院工学研究科機械工学専攻修了。1980年、工学博士(北海道大学)。1987?2011年、室蘭工業大学工学部教授。著書は『基礎から学ぶ材料力学』(森北出版社、2004年)など。衝撃工学、熱応力および日本刀に関する研究論文が多数。室蘭工業大学と室蘭民報社が共催する公開講座「日本刀の科学」で講師を務める。

内容説明

本書は日本刀に興味があるものの、「必ずしもその内容はよく理解していない」「日本刀とは何かを知りたい」という、初心者向けの入門書としてまとめたものです。日本刀を美術工芸品の面からだけではなく、物づくり、工学の視点から作刀技術などを見ていきます。また、多くの日本刀専門書と趣をやや異にして、本来の武器として見たときの機能合理性を、力学および科学技術的な観点から解説していきます。

目次

第1章 日本刀
第2章 玉鋼の科学
第3章 作刀伝承技術の科学
第4章 焼入れの科学
第5章 強靱な日本刀の科学
第6章 日本刀モデルの衝撃応答
第7章 なぜ竹目釘は破損しないのか?
第8章 日本刀の物打ちとはどこか?

著者等紹介

臺丸谷政志[ダイマルヤマサシ]
1945年、北海道生まれ。室蘭工業大学名誉教授。1968年、室蘭工業大学工学部機械工学科卒。1970年、室蘭工業大学大学院工学研究科機械工学専攻修了。1980年、工学博士(北海道大学)。1987~2011年、室蘭工業大学工学部教授。衝撃工学、熱応力および日本刀に関する研究論文が多数。室蘭工業大学と室蘭民報社が共催する公開講座「日本刀の科学」で講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シタン

22
摘読。「武器としての合理性と機能美に科学に迫る」というサブタイトルがかっこよすぎる!この本によって日本刀に色気を感じるようになった。今回、力学的な内容についてはほぼ読み飛ばしてしまったので、いずれじっくり読みたい。ざっと読んだ感じでいえば日本刀の反りの秘密が興味深かった。 日本刀の場合、ミネルバの梟は黄昏に旅たつ。日本刀を作っていた人々は科学的に考えていたわけではなく経験と勘でここまでのものを作り上げてきたわけで、科学なんぞは後からのこのこやってきて偉そうに説明するだけである。日本刀のすごさがよくわかる。2019/03/14

C-biscuit

15
図書館で借りる。この本はタイトルの通り、日本刀の強靭さや伝統などが科学的根拠より成立していることを説明している本である。前半は刀の種類や歴史、そして細かい部位の名称が説明されており、わかりやすい。続いて刀の製法を順を追って説明する流れになっている。日本刀の美しく機能的な反りが作られる仕組みがよくわかった。中盤以降は、力学モデルを通じて刀の強さや目釘等ににかかる衝撃などを解説しているが、難しく思ったような結論にも達していない。伝統でここまで作れる刀であり、振り方の違いもまた力学モデルと相違があるのかと思う。2016/07/13

白義

14
日本刀というのが実際武器としてどれだけ強いのか、というのに興味があって読んでみたのだが、実際は極めて硬派な材料工学に基づく、「真剣」そのものの解説書だった。数式はバンバン出てきて専門的だし、歴史なども多少は分かるがとっつきやすい本ではない。とはいえ日本刀について基礎から考える上でとても有益な本であり、しっかり読みこなすべき一冊だ。特にその硬質な解説が「目釘は絶対に抜けることはない」という話の検証で、最も衝撃の小さい場所に目釘があり、その技術が鎌倉時代には確立されていたことを科学で解き明かしているのが驚異的2018/10/04

鉄骨構造

14
「武器としての合理性と機能美」についてかなり科学的に書かれている。(数式がバンバン出てくるし、炭素鋼の状態図も出てくる!)。得意分野だったからとても興味深く読めた。▼驚いたのは、日本刀の「反り」についてだ。「反り」というのは、戦闘を有利にするための形状的目的だと思っていたのだが、どうもそれだけではないらしい。強度向上のためでもあったようだ。(もちろん、日本刀の美しさを際立たせている重要なポイントでもある)。▼以下、自己満足のための専門的内容。そもそも日本刀の「反り」は、刃側と棟側とで焼入れ時の冷却速度を2018/11/10

文章で飯を食う

14
歴史や製造法などは、非常に面白く読めた。しかし、力学あたりになってくると、全然、意味がわかりません。数式を離れて実験とシュミレーションになってくると、また、少しわかったつもり。2017/05/10

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