SB新書<br> 開成高校野球部の「弱くても勝つ」方法―限られた条件で最大の効果を出す非常識な考え方

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開成高校野球部の「弱くても勝つ」方法―限られた条件で最大の効果を出す非常識な考え方

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797381061
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

チームの数だけ戦略はある!

東大進学率?bP。でも、野球部員は捕れない、投げられない選手ばかりで、グラウンドが使えるのは週1回だけ。「ドサクサまぎれに勝つ」「盗塁は足の速さよりも準備」「捕れないものは捕らない」など、限られた条件で最大の効果を出す方法を紹介。
ベストセラーノンフィクション『弱くても勝てます』で注目を浴びた開成高校青木監督の、弱くても勝つための戦略と挑戦を大公開!
東大進学率?bP。でも、取れない、投げられないで、さらに弱くなった選手を抱えるうで、グラウンドが使えるのは週1回3時間だけ。
「ドサクサまぎれに勝つための戦略の立て方」「完璧を目指さない、勝てそうなところに集中する」「練習試合で消極的な選手を動かすために、
監督自ら代打で出ようとする」「盗塁は足の速さよりも準備」など、限られた条件で目標に挑戦する監督の戦略の編み出し方を紹介。

序章 「弱いから勝ちたい」
・びっくりするくらい弱い選手を週一日の練習で「勝てる」ようにするミッション
・「格差だらけ」の高校野球で強豪を打ち負かすために
・不平等の極り「六大学野球における東大野球部」時代に監督が考えたこと
・弱いチームが勝ったら、おもしろいじゃないですか!

1章 「ルール」の裏に隠れた可能性を探せ【戦略の立て方】
~圧倒的に戦力の違うチームに勝つために監督が考えたこと~
・「ボールがとれない」「体格が違う」…… そんなチームを前にして
・ 一般的なセオリーをやめることから、自分の戦略が生まれる
・「勝つために最低限」の条件を見つける ゼロでは絶対に勝てない
・1番バッターに一番の強打者を使う理由
・二戦目は信頼のおけないピッチャーから使う
・「うちみたいなチームはギャンブルをしないと勝てません」
・「受験もゲームだ」監督の受験必勝法 基本的なレベルをあげたら戦略を立てよ。

2章 コールドでドサクサに紛れて勝とう 【戦術を成り立たせるために】
・関東一高戦 エースの7番打者から一挙に7点を取る!
・結果が出るのは、守備よりも打撃。守備はマナー程度できればいい
・全体練習ではバッティングしか練習しない理由
・ドサクサで勝つためにコールド勝ちを狙え!
・10点取られる前提で15点とるチームを作る

3章 週1日の全体練習で勝つ方法 【勝つための優先順位を意識せよ】
・グランドが狭く週1日2時間しか使えない……
・優先順位を明確にする どれを行うと勝つ確率は高くなるのか?
・「できない」なら、「最低限のところ」をおさえる(ピッチャーはストライクが入るか、守りは誰もがアウトになると思えるものをとれるか)
・早いゴロはとらない、すごい球は打たない
・週1日の練習は「考えてきたことを試す場」である
・ミスにも優先順位をつける
・ボールはすべて「まっすぐ」と思って、思い切って振れ
・週3回練習ができれば、強豪校とも互角に戦える

4章 「勝つと楽しいんだよ」というところから教えるべきなのか? 【頭で動く選手への指導法】
・ 取れない選手、楽しくなさそうな選手
・「なんでこいつは下手なのか」 取ることの原則を教える
・週に1回だからこそ「インパクトに残る」表現を作る
・トレーニングも「カタチ」ではなく、理屈を教える
・結果より「やっていること」をほめる ナイス空振り!
・考える選手を作る
・ダメじゃないのにダメだと思っているおまえはダメだ!
・爆発するワクワク感を教えるか? 「勝つと楽しいんだよ」と伝えるべきか
・センスがいい人=修得効率のいい人
・「今の選手たちが」うっかり力を発揮してしまうためにどう接するか

5章 試合に勝つより「自分たちの勝ち方」を修得せよ【練習試合】
・練習試合では「自分たちの勝ち方」を練習する。
・遠征や練習試合を多くやる理由
・運動能力がなくてもできる「準備」をきちんとやる
・「相手のチームに聞こえても構わない」と監督はグラウンドで絶叫する
・勝つことに「貢献する」声を出せ
・練習試合ではメモをとれ!
・足が遅くても盗塁はできる
・「代打オレ!」
・試合を次に生かすために 使用頻度の多い失敗を練習せよ

6章 「まずはえこひいきからはじめる」【チーム作りも優先順位がある】
・平成17年ベスト16位入り。国士舘に勝てれば甲子園に行けたはず
・チーム作りの第一は「えこひいき」 勝てるところに注力する
・えこひいきしている選手には「信頼」を押しうる
・理想は「教えなくても動く」選手
・「野球の本能は教えられるのか?」
・スタメンは「打てる順」で決める。打てない人がいたら「ごめんなさい枠」で出す
・モチベーションは徹底的に高い奴に合わせる
・監督が一番モチベーションが高いことをアピールする


終章 「野球やらないで勝つっていうんだから、覚悟を持たなきゃ」【青木監督の仕事の流儀】
・六大学審判をしながら監督が考えたこと
・監督の仕事は「そのチームがより勝つようにすること」
・与えられたものをどう使うか
・王道は穴があってはいけない。そうでなければ、穴があったままなんとかする方法を見つける。
・王道野球の穴を探す(大学野球の審判
・自分たちらしい「プライド」とは
・1%でも勝つ可能性のあることをやる。そのためにできること

【著者紹介】
山岡淳一郎(やまおか・じゅんいちろう)1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家、東京富士大学客員教授。経済、政治、医療、スポーツなど分野を超えて旺盛に執筆中。著書:『気骨 経営者土光敏夫の闘い』(平凡社)、『田中角栄の資源戦争』(草思社文庫)、『深海8000メートルに挑んだ町工場 江戸っ子一号プロジェクト』(かんき出版)ほか多数。

内容説明

東京の日暮里にある開成高等学校は、東大合格者数三三年連続一位の超進学校。しかし、硬式野球部は、考えすぎて打てない、ゴロを捕る動作が「拾う動作」になるといった選手ばかり。しかも全体練習ができる日は週に一日しかない。これでスポーツ推薦などもある強豪校に立ち向かうのは、危険でさえある。しかし「だからこそ、勝ちたい!」と青木監督は、「出ると負け」のチームを、都の大会で甲子園出場校に一点差に迫るところまで育てた(二〇〇五年)。青木監督の型破りな戦略を紹介!

目次

序章 弱いから、勝ちたい
1章 「週一日の練習で勝つなんて、虫のいいことを目指すんだから、相当な覚悟が必要です」―ルールの裏に隠れた可能性を探せ
2章 「一試合に出るか出ないかのプレーのための練習はしない」―週一回の全体練習で勝つための「優先順位」のつけ方
3章 「ナイス空振り!」―打てない選手で「開成ドサクサ戦術」を成り立たせるために
4章 「勝つと楽しいんだよ」から教えるべきなのか?―頭でっかちな選手への指導法
5章 「まずは、えこひいきからはじめる」―チームづくりの優先順位
6章 「代打、おれ!」―練習試合では、目先の勝ちを狙うより「自分達の勝ち方」を習得せよ
終章 「監督の仕事はチームを勝利に導くこと」―青木監督の仕事の流儀

著者等紹介

山岡淳一郎[ヤマオカジュンイチロウ]
1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家、東京富士大学客員教授。経済、政治、医療、スポーツなど分野を超えて旺盛に執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。