内容説明
タネに含まれる栄養成分や、発芽するためにタネの中で起きる出来事などに、興味がもたれることが少なくなっています。しかし、植物たちのタネは、生きものです。タネは、私たちと同じしくみで生き、次の世代に命をつなぐためにがんばっているのです。そんなタネたちの生き方に興味をもってください。
目次
第1章 発芽の条件
第2章 タネの役割
第3章 タネの栄養
第4章 タネの光感覚
第5章 発芽のしくみ
第6章 タネのでき方
第7章 タネのふしぎQ&A
著者等紹介
田中修[タナカオサム]
1947年、京都生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院博士課程修了。スミソニアン研究所(アメリカ)博士研究員などを経て、甲南大学理工学部教授。農学博士。夏休みのNHKラジオ「子ども科学電話相談」の回答者を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
165
何故だろう。発芽しない種がある。眠り続けているのか、乾ききってしまったのか。光が差す時はいつか訪れる。適切な状況になるまで地中でずっと待っている。動物よりもはるかに長く生存してきた植物の時間軸は計り知れない。地中には太古から何度も酷暑や厳寒に耐えた種が眠っている。数千年の時を越えて芽生えるものもあるのだから。今、私たちの目の前に広がる若葉も、奇跡の一粒からなのものかもしれない。芽生えは旅の終わりでありまた旅立ちでもある。人間が知ろうとすればするほど、深く不思議な世界は広がっていく。いろんな話のタネが満載。2022/06/07
Hiroyuki Nakajima
1
わかり易くて、面白い本でした、図書館で借りたけど買っても良いレベルでした2018/07/06
ぷくらむくら
1
種の植物生理は何回読んでも面白い。丁寧に理論と実験結果を積み重ねている著者の書き方が入門書としては良いと思った。2012/09/15
あおっき~
0
にわかガーデナーとして、ついつい挿木で殖やす行動を取りがちなのですが、「種子」が取れた植物を上手く栽培するための戦略を知りたいと思い手に取りました。 種っていろいろ凄いですよ! いやぁ~驚いた!2015/07/28
白熊猫
0
面白かった。タネの不思議について考えたこともなかった。遠い昔の小学生にもどったみたいだった。 2014/03/21