ソフトバンク新書<br> ハクティビズムとは何か―ハッカーと社会運動

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ソフトバンク新書
ハクティビズムとは何か―ハッカーと社会運動

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  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797369625
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0295

内容説明

アノニマスの活動により政府や企業にさまざまな被害が出たり、ウィキリークスによって各国の機密情報などが次々に暴露され、外交にも影響を及ぼしていることは知られている。これらの動きにはどのような潮流や歴史的背景があるのだろうか?気鋭の論者が「ハクティビズム」というキーワードを軸として、ネット社会を論じる。

目次

序章
第1章 コンピュータとハッカーの登場
第2章 ハッカーと権力の衝突
第3章 創造性とウィキリークス
第4章 仮面の集団アノニマス
第5章 ハクティビズムはどこに向かうのか
終章

著者等紹介

塚越健司[ツカゴシケンジ]
1984年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程在籍中。専攻は情報社会学、社会哲学。研究対象は、思想家ミシェル・フーコーからウィキリークスやハクティビズムなどネット社会の諸現象まで幅広い。雑誌やラジオなどでも積極的に自身の研究に基づき発言を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hyde

8
恥ずかしながらアノニマスという団体は名前すら知らなかったが、意外と身近なところにいるのだと認識した。やっていることが全て正しいわけではないし危ないこともしているけど、ロシアのウクライナ侵攻に対してやっていることは多くの人々の支持を得られると思う。しっかりと組織だった団体でないのが特徴的でおもしろいと感じた。2022/03/12

Arowana

6
ハッカー、ハック、ハクティビズムの語源や変遷の歴史、社会的影響力とその可能性などについて極めて本質的でわかり易く説明・評価がなされており、この題名に興味をお持ちの方には入門書として是地ともお薦めしたい一冊です。ハッカー倫理の真髄について学ぶものは大きいといえます。2014/08/30

らる

2
ハクティビズム=ハック+アクティビズム 明確な政治的目的をもって情報技術を用いること、ハックを既存制度への抗議として用いること/ハッカー≠犯罪者。ハッカー=コンピュータ操作が飯より好きなプログラマーや設計者/ハックには建設的かつ合理的なシステム改善、誰も思いつかないような改善=創造的行為という意味がある/創造的行為だが、プロジェクトでやるよりはありあわせでこしらえる/ゲーミフィケーションは力を持つ。節電ゲーム、オバマの選挙活動が好例/スラックティビズム=口だけボランティア、簡単にボタン一つでできる運動2022/03/09

おむえむ

2
アノニマスが話題になった時期に買って今まで積んでいた本。今読むと話題として鮮度が落ちている感は否めないがコンピューターの誕生からハッカーの成り立ちを解説しており、誕生から50年近くで世界を覆うようになったデジタル空間がどのように形成されてきたかを興味深く読めた。ハッカーと社会運動といういまいち符合しない記号も、初期のハッカー倫理からウィキリークスまでの系譜を丁寧にたどっていて分かりやすい。ネット上の社会運動とハクティビズムというテーマはこれからも続いていくものだと思うので全体的に興味深い内容だった。2015/10/29

baboocon

2
ハッカーの成り立ちからハック(誰も考えなかったアイデアや方法にもとづいてツールを制作すること)を権威に対抗する社会運動に用いるハクティビズムについて解説している。ハッカーとクラッカーの違いについて、著者はわかった上であえて混用しているようだ。アノニマスやウィキリークスといったハクティビズムを行う集団・組織についても詳しい。アノニマスといっても内部には色々な派閥があるというのは知らなかった。2013/05/21

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