サイエンス・アイ新書<br> 身近にある毒植物たち―“知らなかった”ではすまされない雑草、野菜、草花の恐るべき仕組み

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サイエンス・アイ新書
身近にある毒植物たち―“知らなかった”ではすまされない雑草、野菜、草花の恐るべき仕組み

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797353457
  • NDC分類 471.9
  • Cコード C0245

出版社内容情報

安易に食べると危険!
ときには、迂闊に触っても危険!
道の傍らや庭の隅、身近な野や山の奥でひっそりと、あるいはあでやかに伸び咲き誇る、草や花たち。いずれも美々しく、そしてときどき、なんだかおいしそう。けれど一口で昏倒に至る植物、あるいは触っただけでとんでもない事態を招く植物もあるのです。毒にも薬にもなるもの、野菜や山菜と間違えられやすいもの、よく見かけるようになった園芸植物など……。その恐ろしい世界を、詳しい記録や美麗な写真とともにご紹介します。事故を防ぐためのポイントもバッチリ解説。

<<『身近な雑草のふしぎ』(11刷)などでおなじみ、サイエンス・ジャーナリストの新作です!!>>

□序章 忘れられがちな【植物の自然毒】
恐怖に震えるフランス兵――ジャガイモ
劇症衰弱型ダイエット法――インゲンマメ
万能薬ゆえの困惑――ゲンノショウコ
春の辛味注意報――セイヨウアブラナ、セイヨウカラシナ
高い薬効。意外な仕打ち――ドクダミ
花の色にご用心――ナタマメ
もったいない中毒――ユウガオ ……ほか

□第一章 致死性の身近な植物毒
難解、厄介、そして後悔――トリカブト
?嫁殺し?は蜜の味――ドクウツギ
息の根止める?裸の貴婦人?――イヌサフラン
乱獲される自殺薬――グロリオサ
吹き散らかる情報毒――イチョウ
香味豊かな絶命スパイス――シキミ
これぞシアンのしどころ――ウメ
特技は?病院送り?――バイケイソウ
しびれるプリマドンナ――コバイケイソウ
おいしい幻覚薬――ハシリドコロ ……ほか

□第二章 重大事故を起こす園芸植物
制御不能。踊り狂う猛毒――チョウセンアサガオ
時流にのって胃を逆流――スイセン
灼熱の針地獄――マムシグサ
その苦味でクビも飛ぶ――ヒョウタン
世界の名薬。路傍の毒草――タマスダレ
シアンのいどころ――アジサイ
遠くへ、そしてずっと遠くへ――アマチャ
育ててクラクラ、食べてフラフラ――ダリア
むかし薬草いま毒草――タバコ(ニコチアナ)
吸引される子どもたち――カラー
息の根止める魅惑の薬効――カロライナジャスミン
天国へ続く地獄の門――キョウチクトウ
テロリスト御用達の劇毒物――トウゴマ
小悪魔的な惚れ薬――スズラン(ドイツスズラン) ……ほか

□第三章 取扱い注意の身近な植物
箒と毒と家庭の守護神――アセビ
いにしえの春風の娘――アネモネ
高貴な香水はモーレツ下剤――アヤメ
恩知らずの失恋草――オダマキ
不安だらけの抗不安薬――ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)
策略の舞台化粧――クレマチス
謎めく色彩の万華鏡――コリウス
鼻に詰めれば毛が生えますか――シクラメン
すてきにおいしい神経毒――スイートピー
穴だらけの魔法薬――セントジョーンズワート
斃れる家畜。腰抜かす毒ヘビ――デルフィニウム
南天、難転、その難点――ナンテン
あなどれぬ不可解な迷信――ノウゼンカズラ
いろんな意味でイライラするの――ハナミズキ
頭が悪くなる山菜?――フジ
鬼灯たちが照らす希望――ホウズキ
入口と出口に効くプリマ――ラナンキュラス
薬草、食草、どっこい毒草――ランタナ
あと少しの辛抱で――ルピナス
真冬のマラカス。痙攣の調べ――ロウバイ(ソシンロウバイ) ……ほか


森 昭彦[モリ アキヒコ]
1969年生まれ。サイエンス・ジャーナリスト。ガーデナー。自然写真家。おもに関東圏を活動拠点に植物と動物のユニークな相関性について実地調査・研究・執筆を手がける。著書にサイエンス・アイ新書『身近な雑草のふしぎ』『身近な野の花のふしぎ』『うまい雑草、ヤバイ野草』『イモムシのふしぎ』(SBクリエイティブ)や『ファーブルが観た夢』(同社刊)などがある。

内容説明

道の傍ら、庭の隅、身近な畑や野山でひっそりと、あるいはあでやかに伸び、咲き誇る植物。いずれも美々しく、そしてときどき、なんだかおいしそう。けれどなかには、お馴染みの野菜や山菜に似ているのに一口で昏倒するもの、迂闊に触れると悲惨な事態を招くものもあるのです。恐ろしくも知っておきたい、その世界をご案内。

目次

序章 忘れられがちな“植物の自然毒”(恐怖に震えるフランス兵―ジャガイモ1;食中毒事例のなかでも群を抜く―ジャガイモ2 ほか)
第1章 致死性の身近な植物(難解、厄介、そして後悔―トリカブト1;気まぐれな殺傷力―トリカブト2 ほか)
第2章 重大事故を起こす園芸植物(制御不能、踊り狂う猛毒―チョウセンアサガオ1;記憶破壊と幻惑と―チョウセンアサガオ2 ほか)
第3章 取り扱いに注意すべき“普通の”草花(箒と毒と家庭の守護神―アセビ;いにしえの春風の娘―アネモネ ほか)

著者等紹介

森昭彦[モリアキヒコ]
1969年生まれ。サイエンス・ジャーナリスト。ガーデナー。自然写真家。おもに関東圏を活動拠点に、植物と動物のユニークな相関性について実地調査・研究・執筆を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

68
毒にもなれば薬にもなるという言葉がある。トリカブトやチョウセンアサガオなどはその例だ。しかしこの本に載っていたクレマチスやスイートピーなどの園芸種にも毒があるとは知らなかった。だからといって毒にたいしてあまり神経質になることもないと思う。写真も豊富で読み物としても十分面白かった。 2016/08/02

さつき

61
日本でもっとも中毒率の高い植物がジャガイモという記述に、まずびっくり!そして学校ではやたらと生徒にノビルを食べさせたがるという箇所では思わず苦笑い。うちの娘も幼稚園で教わってから、ノビルらしき草を見かけると、やたらと引っこ抜いて食べたがります…そんなに美味しいんでしょうか?この本によると、紛らわしい毒草があるみたいなので、気をつけようと思います。そして、トリカブトの葉を見て遊歩道などでよく見かけることに気づきました。本当に身近にあるんですね。2018/05/25

ポチ

60
植物の多くは生き残る為に優れた防御システムを構築していて、それが“毒”。美味しい野菜に似ている植物もあり、それが猛毒を持っていることもある。液汁に触れただけで大変なことになる場合もあるとか。安易に食べたり、素手で触らないようにしなくては!2018/01/03

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

37
毒植物といえばトリカブト。それよりももっと身近で食されている植物の中にも毒がいっぱい。その1例がジャガイモ。芽や緑色に変色している部分は腹痛、嘔吐、下痢、めまいを引き起こすことはよく知られている。野菜だから大丈夫ということはない。道端や庭に咲く身近な植物にも、一口で卒倒したり、触れると悲惨な事態を招いたりするものもある。毒を持った植物が、持っていない植物より生き残るのに有利ということ。見開き1ページにつき1つ、全草や花、実の写真と共に平易な文章で紹介。危険度を5段階でアイコン表示しているのがわかりやすい。2019/06/24

MOKIZAN

27
理由も無しに庭木いじり、地生え草花をプランターで育てたくなってきました。楽しくお世話出来そうです。その後身近でお騒がせがおきても「そんなこと知らなかったし、他の原因でしょう」で済ませます。ニラのつもりの水仙中毒あたりは結構知られてるかな。紫陽花は2株丸々虫に食われてしまっている、他の株脇にアルミ缶かアルミホイルを埋めてみることにしよう(メッキ業じゃないのでシアンは入手出来ない)。夾竹桃を素手で触らない方が良いことも、その種子ってどんなのかも気にしてませんでした。その種子が強力なのかあ。2017/07/08

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