内容説明
医療に関わる問題がしきりに論じられている。医師不足や病院倒産、患者とのトラブルなどが、多くのメディアで報道されてもいる。多くの問題を抱えたまま、日本の病院はこのまま臨終を迎えてしまうのだろうか?本書は、現役の女医がユーモアを交えて現場から届けるレポートだ。現在、病院で起きていることから、医者になるための道のりやその仕事の実態にいたるまでが描かれている。女医が見た、泣けて笑えるありのままの医療現場の様子をここに伝える。
目次
第1章 強烈キャラの患者たち(患者はモンスターなのか;おなかが痛いんですが…!? ほか)
第2章 医者ってやつは…(人生いろいろ、医者もいろいろ;体育会系の外科、文化系の内科 ほか)
第3章 医者の人生スゴロク(医者がセレブなわけはない!;医者になるためのロング・エンド・ワインディングロード ほか)
第4章 病院はご臨終なのか!?(医師バッシングは泣ける;失われた博士号の威光 ほか)
終章(医師の理想と現実を振り返って;死と直面する職業 ほか)
著者等紹介
仁科桜子[ニシナサクラコ]
女医。現在は、外科系ドクターとして病院勤務。また、ドクトル・ピノコ名義でネット媒体などにコラムを多数執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
3
現在の医療システムは、医者の尽力により維持されている。もしも医者が当たり前の生活を望み、そしてそれを実行すれば現在のように誰もが安価にいつでも医療にかかることはできなくなってしまう。まずは、医者がどのような生活を送っているかを知ることが大切であろう。2016/07/04
しまん。
1
データなく、客観性なく愚痴ってばかりで、解決法の提示もなく。まぁみんなに現状を知ってもらいたいという本なんだろうけれど。大学院生が無給ってのは知らんかった。2014/05/21
thalion
1
「医者だって大変なんよ?」という話を分かりやすく軽妙な語り口で教えてくれる。ただ、現状の説明に終始していて(=愚痴っぽい)、じゃあどうするべきなのかという提言がないのが残念なところ。2009/06/04
charuko
1
目新しさはないけど面白く書いたもんがち。著者の女医さんは誠実そう。2009/01/27
mitsu
0
女医である、著者の主観による医者の色々な話です。医者になるまでの話、費用の話など面白かったです。行政にたいする不満なども納得しました。2015/07/29