内容説明
1891年。17歳のレオニーは、フランス南西部の村レンヌ・レ・バンに住む伯母の屋敷に招かれた。屋敷の図書室で、レオニーは亡き伯父が書いたタロットの本を見つける。そこには、敷地内の霊廟でタロットをした伯父が「悪魔」に襲われたこと、謎の音楽が聞こえたことが書かれていた。真実を探るため、レオニーは密かに霊廟を訪れるが…。2007年。作家のメレディスは、本の取材と自分の出自を探るため、レンヌ・レ・バンを訪れた。母親の形見のなかに、そこで撮られた写真と「霊廟1891年」と記された楽譜があったのだ。同じ折り、メレディスはタロット占い師から驚くべきことを告げられる…。悪魔の伝説が残る屋敷、神秘のタロットカード、不思議な旋律。世界的ベストセラー『ラビリンス』の著者が贈る、謎に満ちた壮大な物語。
著者等紹介
モス,ケイト[モス,ケイト][Mosse,Kate]
女性作家の小説を対象とするオレンジ賞の創設者の一人であり、名誉理事を務める。2000年、芸術活動への功績が認められ、ヨーロッパ女性功労賞を贈られた。王立芸術協会会員。2005年に刊行した『ラビリンス』(ソフトバンククリエイティブ)は、イギリスで100万部以上のセールスを記録するなど、世界的ベストセラーとなった。同書の他、2作の小説と2作のノンフィクションを刊行。イギリスのウェストサセックス州とフランス南部のカルカソンヌの両方に家を持ち、家族とともに過ごしている
森嶋マリ[モリシママリ]
翻訳家。武蔵野美術大学短期大学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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