内容説明
道具を使ってエサを捕る鳥、冬を乗り切るために貯食をする鳥、滑り台をすべり降りて遊ぶ鳥。人間の想像をはるかに超える鳥の知能・実力とは!?鳥がどれだけ賢い生き物なのかを、鳥の脳のメカニズムなどを通じて検証した。
目次
第1章 鳥って、どんな生き物?(意外と知らない鳥の素顔;大きさや形状に制限がある鳥の体 ほか)
第2章 鳥の知能はどのくらいのレベルにあるのか(鳥の行動に見える知性;道具を使ってエサを捕る ほか)
第3章 鳥の実力(脳についての理解と誤解;鳥の脳の構造 ほか)
第4章 人間と鳥の未来を考える(鳥の素顔;なぜこれまで鳥の知能は低く見られてきたのか ほか)
著者等紹介
細川博昭[ホソカワヒロアキ]
ノンフィクション作家、サイエンス・ライター。上智大学理工学部物理学科卒。大学での専攻は、幾何光学および波動光学。かねてより、鳥と日本人の関係に強い関心があったことから、1996年より飼鳥史の研究を始める。現在は鳥を中心に、人間と動物の関係をルポルタージュするほか、先端の科学技術を紹介する記事も執筆。支倉槙人名義でフィクションも書いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オカメルナ
18
小鳥と生活を共にするようになって8年。これまで飼育本は何冊も読んできたけれど、本作のような内容の本は初めて。とても参考になった。内容ももちろんだけれど、各頁のイラストが可愛らしくて鳥好きにはたまらない1冊。よく、まぬけという意味で「鳥頭」という言葉が使われるけれど、鳥たちは決して間抜けでも何でもなく犬・猫に負けないくらいの情も持っている。犬も飼っているからこそ良く分かるけど。鳥好きはもちろん、鳥なんてと思ってる人にこそ読んでもらいたいと強く思った。2011/05/28
Ted
7
'08年刊。「鳥頭」という言葉に代表されるように「鳥は頭が悪い」と昔から思われていたが、実はそれがとんでもない誤りであることを、最新の知見を盛り込んで分りやすく解説している。不当なイメージで見られていた鳥の復権に繋がるとよいと思う。中でも「ヨウムのアレックス」の話を本書で初めて知り、強い興味を覚えた。鳥の頭の良さを実感するには、実際に小鳥を1羽でも飼ってみるのが一番の近道である。2012/12/09
とんかつラバー
4
身近で賢い鳥というとカラスだが、インコを飼ってる人の話だとモノマネだけでなく会話も出来るらしい。(うちのインコは全然喋らなかった)脳のしくみの説明はちょっと難しいけど、ヒトや霊長類と別次元で鳥が高い知能を持つ理由などが述べられている。著者もインコを飼ってるようで随所にインコ愛が垣間見れる(愛鳥の写真などもある)2020/03/31
ヤマセミ
3
鳥は4原色とは知らなかった。人にはオスメス同色に見えていても、鳥にはちゃんと区別がついてるとは。専門的なところは残念ながら飛ばし読みでした。2021/12/03
Eddie
3
春からインコを飼いはじめてから、鳥のイメージが変わった。 この本を読んで、インコが感情豊かなことにさらに納得!2015/10/14