地球と一緒に頭も冷やせ!―温暖化問題を問い直す

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 315p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784797347234
  • NDC分類 451.35
  • Cコード C0040

内容説明

地球温暖化を巡ってヒートアップするばかりの人々をクールの粉砕。『環境危険をあおってはいけない』の著者が再び問題提起を行う。

目次

第1章 ホッキョクグマは警告のカナリヤだろうか?(論争の縮図―ホッキョクグマの絶滅;議論をまとめると)
第2章 熱を帯びて―手短に説明すると(地球温暖化―基本;地球温暖化―気温の上昇 ほか)
第3章 地球温暖化―主な心配事(長い歴史―CO2と温度;最近の歴史―CO2、温度、氷河 ほか)
第4章 地球温暖化をとりまく政治(気候のつまみで何ができるの?;むしろやるべきこと―研究開発を増やそう ほか)
結び 最優先事項をやるのがクールだ!(そろそろまともな対話が必要だ;予防原則はどっち側にも当てはまる ほか)

著者等紹介

ロンボルグ,ビョルン[ロンボルグ,ビョルン][Lomborg,Bjorn]
1965年生まれ。デンマークの統計学者。デンマークのアーハウス大学政治科学部統計学担当準教授だった2001年に刊行した『環境危機をあおってはいけない』(邦訳は文藝春秋から刊行)によって世界的に大きな注目を集め、環境問題について語るときに避けては通れない人物の一人としてその名を知られる。デンマークの環境評価研究所所長を経て、現在はコペンハーゲンビジネススクール准教授

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学工学系研究科都市工学科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手シンクタンクに勤務する一方で、広範な領域で翻訳や執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

25
原題と内容を適切に代表しているタイトルが素晴らしい。必読。/地球温暖化は確かに起きているが、取り組まなければいけないたくさんの問題の中のひとつにすぎない。対処法は二酸化炭素削減しかないわけではなく、もっとコスパの良いものがたくさん存在するのだ。/「みんな頭を冷やそう。世界を救いたい-それは素晴らしい。でも、救うのに最善の方法がCO2だと決まっているわけじゃない。本書でずっと検討し、ここでまとめた話はつまり、ずっと多くのことを、ずっと手早く安上がりにできる分野が他にもたくさんあるんだよ、ということだ。」2022/07/10

テツ

18
「地球温暖化は問題だ!CO2削減だ!」と言われたら反対することさえ許されない空気になりつつある昨今。そもそも本当に地球温暖化は問題なのかということと、アホみたいにコストがかかるCO2削減って費用対効果が最悪じゃねということについて、データを用いて(2008年の本なので多少古いが)説明している。タイトルにあるように地球を冷やすよりも先に頭を冷やして問題の本質を見つめ直してみよう。そもそも温暖化で死ぬ人間の数よりも寒冷化での諸々のリスクの方が問題なのではないかって、誰かに言われないとなかなか考えないよなあ。2022/07/23

kenitirokikuti

4
図書館にて。『環境危機をあおってはいけない』(邦訳2003)とともに借りた。原著は2007年刊行。06年はゴアの『不都合な真実』(映画と書籍)、07年3月にロンボルグは米議会で気候変動について証言。翻訳刊行の2008年7月は洞爺湖サミット前夜、京都議定書的によって先進国がCO2排出量を削減するという期間の開始年(08〜12)。2023/08/17

basato

4
★★★★★ 環境問題についての論議は「温暖化してるか、してないか」「CO2は温暖化に関係あるか、ないか」というYES/NOの極論対決になりがち。しかし、本書は「温暖化はしてるし、CO2はその一因。けど、CO2削減よりずっと低コストで効果的な手段があるよね」というバランス感覚が優れた論調。それに膨大な裏づけデータを掲載。要旨だけ知りたい人は、第1章と結びだけ読んでもよい。この分析があってるかどうかはともかく、この視点を得るために、環境問題を語りたいなら必読すべき一冊。2010/02/18

なーちゃま

3
今や昔の本になってしまってはいるが、良書。初めて手に取った時は「もしかして気候変動懐疑論者?こういうやつがいるから気候変動問題は解決されないんだよなぁ…」と思っていたが、読んでみて、なるほど。やることの優先順位が違くないか?という主張は、むしろその通りとしか言いようがない。2023/02/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/460848
  • ご注意事項