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自分探しが止まらない

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797344998
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0295

内容説明

気がつけば、世の中には「自分探し」と密接に関わる現象が満ちあふれている。海外放浪やバックパッカーなどの“外こもり”、自己啓発ムーブメントやフリーター増加、路上詩人やホワイトバンドなどなど…。若者を中心として、「自分探し」が止まらなくなっている日本の姿を赤裸々に暴き出す一冊。夢を追っているうちに「自分探し」の落とし穴へ転落しないための社会の歩き方。

目次

第1章 世界に飛び出す日本の自分探し(スーパースターの自分探し;若者の自分探しの旅は肯定されている? ほか)
第2章 フリーターの自分探し(フリーター問題は若者の甘えである?;フリーター前史 ほか)
第3章 自分探しが食い物にされる社会(自分探しビジネス;沖縄に集まる自分探し ほか)
第4章 なぜ自分探しは止まらないのか?(誰が自分探しにはまるのか?;消費で自己実現が果たせない世代 ほか)

著者等紹介

速水健朗[ハヤミズケンロウ]
1973年生まれ。石川県出身。フリーランス編集者/ライター。コンピュータ雑誌の編集を経てフリーに。音楽、芸能、広告、コンピュータなどの多くの分野で執筆活動を続ける一方で、ネット上では、人気ブロガーとしての顔も持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっくん

35
『自分が変われば世界が変わる。』にみる『社会』という概念の欠如。適切な自己研鑽からのほんとの私デビューである♪2016/05/04

タルシル📖ヨムノスキー

27
この本は主に1970年代以降のテレビ番組や当時話題になった書籍を通して若者の「自分探し」というムーブメントの歴史をまとめたもの。自分探しを口にする人たちは結局のところ、努力して自分を磨くのではなく、本来持っているはずの自分らしさを外的刺激によって見つけようとするので、結局頭のいい大人たちの金儲けの道具にされてしまうという事実。この世の中はやりたいことを仕事にしている人だけで構成されているわけではなく、むしろ仕事をやらなくてはいけないこととしてやっている人たちで構成されているという認識が抜けているp.1182022/10/30

ヨクト

22
自己啓発本ではなく、現在社会現象といっていいほどにもなっている若者の「自分探し」の実態を書いた本です。「引きこもり」だけでなく、フリーター、そして海外放浪バックパッカーが増えている。なぜ、彼らは自分を探すのだろうか。社会にモノと情報が満たされたことで、この時代に生きる私たちの価値観は変わり、「生きがい」や「自分らしさ」を求めるようになったのではないか。現実逃避ではなく、自分を豊かにするといった目的でも僕は読書という方法はすごくいいと思うんだけどな。海外に行っても自分なんて落ちてねーよ。自分でつくれ。2013/04/14

きいち

15
著者の当事者意識が高いこともあって、「自分探し」の様々な姿、ニューソートやニューエイジから小田や沢木などの源流と、端的にわかりやすくまとめられ概観に最適。こうして見てみると、我々がまっとうに生きようとすれば全ての年代でもはや「自分探し」からは逃れられないことが実感できる。◇そしてこれは日本の話だけじゃない(バウマンなんて思いきりこのネタだったな)、世界同時のお手本のない闘い。「日本の若者は・・」なんてオヤジ週刊誌的な自分探しへの揶揄が、どれだけ的外れで、現場でもがき闘う者を軽んじる下司な所業であることか。2013/08/27

むっちょむ

14
「自分探し」が結局商売になってて、かるーい宗教にもなってるっていうのには妙に納得。高橋歩の本も読んだし、オウムの信者の事も笑えない、出会うタイミングが違ってたら間違いなく私も信者になってたの思うし、江原さんにもはまったし、猿岩石日記も読み込んでたし、ばっちり私も自分探しという、宗教にはまってる一人。「若者よ自分探しをするな。ガラス細工の自己を愛し、社会の評価にみをさらせ」の一文に会えたのは良かった。2015/12/25

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