ソフトバンク新書
デザインにひそむ“美しさ”の法則

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 169p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797337945
  • NDC分類 501.8
  • Cコード C0270

内容説明

なぜあの製品は美しく見えるのか?その答えの一つが、黄金比をはじめとした美しさの法則だ。本書では、二十年来工業デザインに関わってきた著者が、身近な工業製品に使われている「美しさの法則」を軽妙な語り口で解説してゆく。

目次

第1章 身近にひそむ美しい比率
第2章 誰にでもわかるシンプルなデザイン
第3章 美しさと使いやすさの法則
第4章 細部に宿る美しさの法則
第5章 地域と文化と歴史のデザイン
第6章 ユニバーサルデザインとこれから

著者等紹介

木全賢[キマタケン]
1959年生まれ。1985年、シャープ株式会社入社以来、一貫してプロダクトデザイン分野に関わる。「第8回国際デザインコンペ・大阪 内閣総理大臣賞」「グッドデザイン部門別大賞」など受賞歴多数。「インターネットマガジン」デザイン関連コラム(2001年~2002年)、オールアバウトジャパン「インダストリアルデザイン」ガイド(2000年11月~2002年6月)など、新美賢名義での執筆活動も行なっている。現在はデザインコンサルタントとして独立し、各種セミナーなども開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAKAPO

38
第二章「誰にでもわかるシンプルなデザイン」の、絵文字の世界標準「ピクトグラム」、第三章「美しさと使いやすさの法則」は、プロダクトデザイナーはもちろん、デザインの意思決定に携わる管理職は必ず知っていなければならない常識レベルの話ですし、消費者にとっても知っていれば得する情報です。モノを選ぶ時は、機能や価格などを基準にしがちですが、分かりやすさや使いやすさなどを評価して選ぶことで、誤使用を防ぐだけではなく、快適に使えたり、時間を節約したり、疲労を軽減したりできますし、事故を未然に防ぐことにすら繋がるのです。2018/09/02

OjohmbonX

4
「おわりに」で著者は、とにかくたくさんのデザインを目にしてどこが良い/悪いのか自分なりに分析を続けるよう勧めているけれど、まさにこの人がそうしてきたんだろうなと思わせる内容。タバコのパッケージの縦横比、プレステ2の筐体、交通標識の形と色、ガスコンロのツマミとバーナーの位置関係、等々。本書は全体的に分析が浅いし体系立っていないので刺激が足りないな、と思っていたら「おわりに」で「かなり簡略化しています(略)もっと正確で詳しい内容を求められる方は、ぜひ」と巻末にブックガイドを載せられていたので文句もない。2011/06/15

abs862618

3
サラッと読めた。デザイナー向けのアドバイスではあるがこの本でも「良いデザインをたくさん見る。これしかありません。」とあった。最後に触れられていた生きのびるためのデザイン(「現状の工業デザイナーは先進国で何不自由なく暮らしている中産階級以上の人たちだけを対象に、必要以上の仕事をしている」が「低開発国に住む人々や身体障害者たちは、彼らが生きのびるためのデザインを必要として」おり、これこそが「これからの工業デザイナーが取り組むべき本当の仕事」)という概念が印象的。今後これについてももっと知ってみたい。2020/03/01

tenchi

3
インダストリアル・デザインに関する初心者向けの平明な概説書です。私個人はグラフィックの方ですが、毎日仕事に埋没していると様々な迷いも出て来るので、時には原点に立ち返り自分のあり方を再検証する必要も出てくると思います。そのような時、プロの方でもこのような本が役立つのではないでしょうか。プロの現場ではここで登場する黄金比や白銀比、シンメトリーやアンシンメトリーなどの「美しさの法則」を日常の仕事の中で定規のように使っているわけではありませんが、完成品を調べてみれば不思議とそれらに辿り着いているものなのでしょう。2016/09/25

ゆっぽん

3
普通に面白かった。文章もわかりやすく、例も適切で(そうではないものにも気を配りながら)デザインというものを説明してくれた感じ。普段何気なく目にしているものを意識するのは相当大変なのだけど・・・。入門としては大変良い本だと思う。日本人の色に対する形容詞は「赤い」「白い」「黄色い」「黒い」「茶色い」「青い」の6種類しかない。それでできているのがアンパンマン。わかりやすくすごいお話でした。2013/01/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/474205
  • ご注意事項