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内容説明
時の支配者に村を略奪され、すべてを失った男は、自ら村に火を放ち、狩人から暗殺者へその身を転じる。八人がかりでようやく弦を張ったという強弓を携えて。政府要人を次々と射抜いた彼は、最後の標的を「皇帝」と定め、漆黒の闇の包まれた城に潜入する…。表題作「八の弓、死鳥の矢」の暗殺者を始め、「戦場の主」と畏れられた老傭兵、主君にその命を狙われる若く孤独な伝令兵など、戦乱の世を強かに駆け抜けた男たちの生き様を、花田一三六が卓越した筆致であますところなく活写した珠玉の短編集。戦塵外史シリーズとしての復刊にあたり、特別に書き下ろされた「策士の弟子」も収録。
著者等紹介
花田一三六[ハナダイサム]
1971年生まれ。福岡県在住。大阪の調理師学校卒業後、ホテルに入社するも1ヶ月でリタイア。小説家を目指してアルバイト生活を続ける。1994年角川書店の雑誌「ザ・スニーカー」において短編「八の弓、死鳥の矢」でデビュー。その後は思い出したように本を出しながら、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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