ラビリンス〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 453p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784797334418
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

迷路の模様が刻まれた指輪は、聖杯の秘密が記された書を持つ「守護者」の証だった。3人の守護者に預けられた3つの書がすべてそろえば、聖杯の謎が明らかになるという。父親に代わって守護者となったアレースは、書を狙う数々の敵から逃れるため、別の守護者の元へと危険な旅に出発する…一方、アリスは、盗まれた指輪の行方を追う者たちに執拗につきまとわれていた。やがて指輪と3つの書をめぐる陰謀は、殺人事件へと発展する!全英100万部突破、39カ国で出版決定。全世界で話題騒然の驚異のベストセラー。

著者等紹介

モス,ケイト[モス,ケイト][Mosse,Kate]
女性作家の小説を対象とするオレンジ賞の創設者の一人であり、名誉理事を務める。2000年、芸術活動への功績が認められ、ヨーロッパ女性功労賞を贈られた。王立芸術協会会員。世界的ベストセラーとなった『ラビリンス』のまえに、2作の小説と2作のノンフィクションを刊行。イギリスのウェストサセックス州とフランス南部のカルカソンヌの両方に家を持ち、家族とともに過ごしている

森嶋マリ[モリシママリ]
翻訳家。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

51
予想を覆すような凄みには欠けますが、ミステリーとしても、ファンタジーとしても、恋愛物としても、歴史物としても、それなりに評価できます。過去と現代の乙女二人が主人公かと思ってましたが、意外な展開もあり、聖杯伝説の謎も解けて、読後感も良く、読んだのは正解でした。ケイト・モスの他の作品もちょっと気になるので、いずれチャレンジしてみたくなりました。2011/08/01

キムチ27

37
下巻に入り、中世と現代の切り替えのもやもやが続いたので、読むのに手間取り「世界的なベストセラー」の冠に?感たっぷり。まぁ、中世パーツは異端派が抱える悲劇的末路への途が展開していくのでこれだけで楽しんだほうがすっきりするかな。現代パーツは聖杯や謎の文様が刻まれた指輪に近づいていくものに迫る悪の手だけれど、今一つ少女コミック的というか安っぽい。ネットによれば昨年ミニドラマされたというので映像で見れば楽しめるかな。先だって複数シリーズでみた「魔術師マリーン」も途中まではそこそこに面白かったし(最後は辟易感あり)2016/04/25

カワセミ440

10
13世紀の南仏、カタリ派って?まずそこから調べないと・・何を言ってるのか解らなかった。ウィキペディア、ありがたいことです(どこまで信用できるのか?は、まあ有るけどね)いつの時代でも、とくに中世ならなおさら宗教って胡散臭い。十字軍の南仏への遠征も結局は私利私欲なんだな。それを異端征伐っていう事で覆い隠すって・・。自分の信じる宗教と違うって言うだけで同じ人間を火炙りにできるキリスト/カトリック教徒(だけじゃないんだろうけど)ってなんて傲慢で野蛮なんだろうって事を改めて考えさせられました。割と面白く読めたかな。2014/02/27

kri

7
中世13世紀と現代の南フランスを行きつ戻りつして同じ魂を宿す二人の女性の愛と冒険が語られる。長編ながら飽きさせない。生まれ変わり的な出会いも、ことの核心にすんなり合点する様も、この物語ならさもありなん。楽しめる。教科書的な歴史の流れは為政者の歴史、勝者の歴史であり、書き換えられ消されていく別の物語がその一方にある。それを継承しようとする執念と、欲望に突き動かされる人々との戦いが展開する。宗教戦争の愚かさは現代も変わらず、空しい。異端審問で虐殺されたカタリ派に興味を覚えた。2014/10/31

翔亀

6
下巻に入り一気に物語が展開する。まさかカタリ派の教義にあるという転生か、それではいかにも・・・とも思ったが、そうあからさまではなく、リアリティを持たせていました。聖杯伝説の正体こそが、中世と現代の繋がりの解答だったとは、なるほど、と感嘆しました。現代編が安っぽい劇画調なのは、中世編の重厚さと落差がありすぎるし、ちょっと展開にギクシャクしたところもあるが、史実に基づいたかなりしっかりした中世歴史小説に、聖杯伝説の謎と冒険小説のスパイスを効かせたエンタメとして、結構楽しめました。■902013/12/07

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