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ソフトバンク新書
宗教としてのバブル

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797333411
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0295

内容説明

崩壊から15年。いまバブルを知らない世代が社会に出始めている。戦争を知らない子供たちが戦後日本社会を牽引したように、ポストバブル社会を牽引するのは、彼ら「バブルを知らない子供たち」でなければならない。バブルを知る世代と知らない世代の価値観はどのように異なるのか?経済現象ではなく精神現象としてとらえたバブルの正体を、気鋭の宗教学者が鮮やかに読み解く。

目次

第1章 バブルを知らない子供たちの出現(衝撃的だったオレンジレンジ;スポーツ界に目を転じれば ほか)
第2章 バブルを生んだ高度経済成長(地価・株価の上昇;『アッコちゃんの時代』 ほか)
第3章 バブルマインドの形成と団塊世代の役割(日米のベビーブーマーたち;団塊世代の影響力 ほか)
第4章 宗教体験としてのバブルとその後遺症(崩壊後も消えなかったバブルマインド;宗教体験としてのバブル ほか)
第5章 宗教としてのバブルを脱却するために(交錯する希望と不安;階層化社会への逆行 ほか)

著者等紹介

島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年、東京生まれ。東京大学人文科学研究科博士課程修了。宗教学者。東京大学先端科学技術研究センター特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

B.J.

9
●宗教体験や神秘体験の特徴 :体験自体が強烈であるというだけではなく、一旦それを体験した人間にとって、忘れがたいものになるというところにある。 →オウム真理教の信者がなかなか脱会できないのも、あるいは、たとえ脱会しても修行を続けることをやめられないのも、修行を通じて得た神秘体験を忘れられないからである。▼ただの信仰なら、疑いを抱き、それを否定するようになったりする。だが、神秘体験は、信仰のように心の問題にとどまらず、身体的な体験を伴うため、その価値を否定することが難しい。・・・本文より 2020/02/22

むとうさん

0
久しぶりに「イマイチ」棚に入れねばならぬ本(苦笑)熱狂や盲信を伴っていたという意味においてバブルを「宗教」とみなしているようだが、その程度で「宗教」と言っていいなら社会現象の半分くらいは宗教だろう。そもそも経済学では「合理的なバブル」というのも存在するのだけれど。さらにバブルの原因を団塊の世代の振る舞いに全て帰着させようとするのも、団塊ジュニアや「バブルを知らない子供たち」といった表現もありがちな世代論。面白そうなテーマではあるのだが、出来の悪い現代経済史?の本になってしまっている。2012/04/03

kmiura1

0
宗教とバブルの関係について書いている本かと思ったら違いました。バブル期は一種の宗教だということを言いたいのだと思う。 バブルのころは、こうだったよねという分析が強く、今読んでみるとそんなこともあったなぁという感想である。時が流れたとただ感じただけだった。 伝統的家業の復権は確かにいいことかもしれないが、どうやってその頃に戻るんだ?ということが大切。その代わりになる物をどうやって創り出していくのかということです。2010/09/15

わ!

0
この本の一番の特徴としては、なんといっても、バブルと云う日本に蔓延した経済現象を宗教学者が紐解いていることだろう。経済現象を宗教になぞらえるのは、あのマルクスですら「資本論」のなかで書いていることである。しかし、この本…宗教学…と云うよりは、日本の時代毎の世代史に近い書き方がされており、宗教学と云うよりは、その手法のみを用いた経済世代史のようになっている。だから内容としては、面白いのだが、少しどっちつかずの内容になってしまっているような気もする。2011/06/26

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