ファインマンの手紙

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  • サイズ B6判/ページ数 685p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784797329155
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

若き無名時代から晩年まで、ファインマンの息吹が聞こえる感動の書簡集。家族や恋人、学生や同僚、そして世界的科学者との手紙のやりとりを通して、『ご冗談でしょう、ファインマンさん』では語れなかった、本当のファインマンが見えてくる。

内容説明

ファインマンはその生涯で、家族や友人、熱心なファンや学生、同僚の科学者たちに向けて、多くの手紙を書いた。それらの手紙には、良き家庭人、世界的な科学者、優れた大学教師であった、ファインマンの誠実さ、非凡な発想、反骨精神が息づいている。常にユーモアを忘れず、人間を愛し、科学を追究する喜びを語り続けた、ファインマンの姿を伝える感動のドキュメント。

著者等紹介

ファインマン,リチャード・P.[ファインマン,リチャードP.][Feynman,Richard P.]
1918年ニューヨーク市近郊に生まれる。1942年プリンストン大学で博士号を取得。第二次世界大戦中に、原子爆弾の開発に重要な役割を果たす。コーネル大学教授を経て、1950年カリフォルニア工科大学教授に就任。1965年に量子電磁力学の研究によりノーベル物理学賞を受賞。物理学以外にも、絵画、ボンゴ、金庫破りなどに熱心に取り組む。1988年死去

ファインマン,ミシェル[ファインマン,ミシェル][Feynman,Michelle]
リチャード・ファインマンの養女。夫と二人の子どもと共に、カリフォルニア州アルタデナに在住

渡会圭子[ワタライケイコ]
翻訳家。東京出身。上智大学文学部卒。『スノーボールアース』は、2004年毎日出版文化賞(自然科学部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人工知能

6
ファインマンが書いたり受け取ったりした手紙を集めたもの。ファインマンの人となりが知れて興味深く読んだ。最初の妻アーリーンが亡くなってから書いた手紙はとても切なかった。全体として科学に対する誠実さと率直さ、そして科学の問題と人文学や政治の問題とを明確に切り離して考えている姿勢が垣間見れた。自分が興味をもったことを勉強してみる、自分で解決できる問題を選んで解いていく、というのが重要だそうです。2015/03/01

roughfractus02

5
手紙がある人生の過去を断片的に伝えるとするなら、この書簡集はその考えを超える。この往復書簡集は、最初の妻アーリーンとの辛い死別を含む身内、師、友らとのやりとり、学生や物理学のアマチュアの質問への回答、チャレンジャー号事故や教科書調査に関わるもの等が時系列で並ぶ。一方、それら様々な場面では、ファインマンのあるロジカルな態度が浮かび上がる。試行錯誤しつつ未知に向かう彼の態度は、事実を優先し、自分の考えすら突き放すユーモアに支えられている。この態度が手紙を彼の過去に留めず、未来に向かう読者の生にヒントを与える。2018/11/08

たこ焼き

2
人が定義づけたものを楽しむのではなく、周りに存在する事実を楽しむ。 事実が明らかになるのは痛快である。しかし自分の行動の事実が不誠実(人々を大きく傷つけるもの)であるときは、その事実が明らかになることは間違いなく地獄への鍵となってしまう。あらゆる批判、反論はすばらしい。その批判、反論によって新たな視点を得て、判断を変えることができるようになることもあれば、たとえ判断を変えなくても自らの判断の正しさをより確信できるようになるから。 意見はあっても確信が持てないものに対しては「わからない」と答えるべき。  2015/12/16

ゲンショウ

2
本屋さんで見つけ、図書館で借りて拝読。マンハッタン計画の頃の奥さんへの手紙に号泣。御息女が編纂しただけに随所に愛情を感じました。2010/11/27

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