創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク

ジョンソン，スティーブン【著】〈Ｊｏｈｎｓｏｎ，Ｓｔｅｖｅｎ〉/山形 浩生【訳】

ＳＢクリエイティブ（2004/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 327p／高さ 19cm
• 商品コード 9784797321074
• NDC分類 007.1
• Cコード C0040

出版社内容情報

脳のない粘菌が集団では迷路を解き、迷子のアリが豊かなエサ場を見つける。ローカルな相互作用からグローバルな秩序を生む創発。われわれは複雑系の中にシンプルなルールを見つけ出しただけでなく、創発システムを意識的に活用するようになっている。

内容説明

ローカルな相互作用から生まれるグローバルな秩序。脳のない粘菌が集団では迷路を解き、迷子のアリが豊かなエサ場を見つける。

目次

第１章　女王アリという伝説
第２章　街路レベル
第３章　パターンマッチング
第４章　フィードバックを聴く
第５章　コントロールのアーティスト
第６章　心を読むもの
第７章　何が起きるか見てみよう

著者等紹介

ジョンソン，スティーブン［ジョンソン，スティーブン］［Ｊｏｈｎｓｏｎ，Ｓｔｅｖｅｎ］
技術、科学、文化に関する意見を掲載し、インターネットで喝采を受けたＦｅｅｄの共同創立者。ニューズウィークは彼を「インターネットで最も重要な５０人」の一人に挙げ、ヴィレッジ・ヴォイスは「２０００年最先端の作家」９人の一人に選んだ。ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、リンガ・フランカ、ハーパーズ、ブリルズ・コンテント、ロンドン・ガーディアンなどに彼の記事が掲載されている。ブラウン大学で記号学の学士号、コロンビア大学で英語学の修士号を取得。ニューヨーク在住

山形浩生［ヤマガタヒロオ］
１９６４年東京生まれ。東京大学工学系研究科都市工学専攻、マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手シンクタンクで地域開発やＯＤＡ関連調査のかたわら、翻訳、執筆活動を行なう
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感想・レビュー

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[moti]

順序が逆だがプリゴジンの後に読んだ。創発現象にはとても興味があるのだけれど、大学で物理を専攻しても学部では一言も出てこない。この本は現象のメカニズムの詳細にまで踏み込むことはないけれども、豊富な事例を文脈にそって並べているので入門にはとてもいい本。中央集権的な考え方が人間にとって馴染みやすいものだという指摘は面白いと思った。非常に多岐にわたる様々な分野と関連する概念なのでアイデアが刺激される。この後、粘菌についての本、ウィーナー、カウフマン、情報理論など読むつもり。

2012/11/09

[copytomcat]

世界を作るのは神ではない。向こう三軒両隣。

2012/03/18

[warimachi]

田中ロミオスキーですゆえ。

2012/08/20

[yooou]

仕事読み　蟻のコロニーの発達サイクルの話が特に面白かった