出版社内容情報
「聴きたい曲をインターネットで素早く探し出したい」――誰もが抱く夢を実現させたナップスターは、一方で既得権益を守りたいレコード業界と激しく対立することになった。世界を揺るがせたインターネットの革命児の誕生から消滅までを描く。
内容説明
すべては17歳のハッカー青年のアイディアに、強欲な叔父が目をつけたことから始まった―「聴きたい曲をインターネットで素早く探し出したい」という夢を実現させるため、誰とでもファイルを自由に交換できる巨大な可能性を誕生させ、数千万人のユーザーを抱えたトップ企業となったナップスター社。音楽業界との戦い、経営陣の内輪もめ、クレイジーな経営戦略、心身ともに疲れ果てたエンジニアたち、そして敗訴。2002年、ロキシオ社による買収でナップスターは終止符を打たれたが、その思想はグヌーテラ、WinMXなどに受け継がれている。自由にファイルを交換するのは犯罪なのか、革命なのか。世界を揺るがせたインターネットの革命児の誕生から消滅までをリアルに描いた力作。
目次
反逆児たち
とてつもないアイディア
会社の誕生
資金の調達
西海岸へ
名声
レコード業界
競合相手
ベンチャー・ゲーム
ハマー・ウィンブラッド
ベルテルスマン
クーデター
著者等紹介
メン,ジョセフ[メン,ジョセフ][Menn,Joseph]
『ロサンゼルス・タイムズ』紙で4年以上にわたってシリコンバレーの動向をカバーしている。『The People vs.Big Tobacco:How the States Took on the Cigarette Giants』(W W Norton & Co,1998)の共著者、『The Chronology:The Documented Day‐by‐Day Account of the Secret Military Assistance to Iran and the Contras』(Warner Books,1987)の主席編集者。ボストン郊外の出身で、ハーバード大学在籍中は日刊の学生新聞『ハーバード・クリムゾン』の編集責任者を務めた。その後、『ブルームバーグ・ニュース』などにも勤務。現在は、妻、娘とともにサンフランシスコに在住
合原弘子[ゴウハラヒロコ]
東京大学社会学研究科博士課程を経て、6年間滞米後、1998年より「ワイアード・ニュース」日本語版の翻訳・編集に従事
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