内容説明
窮乏生活をしいられた幼年期から世界的なスーパースターに成り上がるまでの軌跡を描いた日本初翻訳の作品である。人種で分断されたデトロイトで、未来のラッパーは社会的な対立を実際に体験しながら育った。絶望のどん底から、スリム・シェイディという別名を使って、ラップ・スターとして成功を収めたエミネムの「ダークストーリー」が、詳細かつ広範囲にわたり描かれている。エミネムが憎悪する母デビーとの関係、ソウル・メイトのキム・スコットや黒人プロデューサーであるドクター・ドレー、そして14歳のときからエミネムを導いてきたベース兄弟との関係を浮き彫りにしていく。絶えず罵倒され、告訴され、非難されるエミネムは、今もなお文化的影響力を持ち続け、成長している。本書は、自伝的映画『8Mile』でハリウッド・デビューを果たしたところまで余すところなく記述されたエミネムのバイオグラフィである。
目次
エミネム・フィーバー
グラウンド・ゼロ
マザー・コンプレックス
ホワイト・ニグロ
クラッキング・アップ―最悪の状態
マイ・ネーム・イズ
アフターマス
パブリック・エネミー
ザ・ウェイ・アイ・アム―レッテルどおりの男
スタン
ダーティ・ダズン
ウェイティング・ルーム
エミネム
トップ
著者等紹介
ヘイステッド,ニック[ヘイステッド,ニック][Hasted,Nick]
ライター。インディペンデント紙、ガーディアン紙及びアンカット誌に音楽、映画、書籍、コミックに関する記事を執筆。サウス・ロンドン在住
立神和依[タテガミカズヨ]
通訳・翻訳家。ロンドン大学理学部数学科卒。帰国後、音楽関係をはじめ、映画、舞台、建築関係など幅広いジャンルの通訳、翻訳業務をこなす。1982年、自身の会社フィロビブロンを設立。東京都在住
河原希早子[カワハラマサコ]
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・オブ・ロンドン理学部数学科卒。帰国後、音楽・映画を中心とした通訳業務を開始。これまでに通訳したアーティストはエミネム、ミック・ジャガーなど多数。主な訳書には立神氏と共訳した『ローリング・ウィズ・ザ・ストーンズ』(小学館プロダクション刊)がある。東京都在住
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