それがぼくには楽しかったから―全世界を巻き込んだリナックス革命の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 383p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784796880015
  • NDC分類 007.63
  • Cコード C0098

出版社内容情報

リナックス生みの親、リーナス・トーバルズ自伝。
革命児でも、起業家でもあろうとしたわけでもない一介のコンピュ-タ・オタクにすぎなかった彼が"Linux"によって一躍注目を浴びる存在となった。この本には、これまでの"Linux"発展の軌跡と彼の人生が綴られている。「しっかりした枠組みを持った組織がなくても大成功している。何もかも自然発生的に起こったことだ」一個人によって開発された"Linux"は、インターネットを通じ、世界のオタクたちによって育てられた。今や全世界的なものになったその 成功の秘密を彼自身から聞くことができる一冊。
【作者リーナス・トーバルズに関して】1969年、フィンランド生まれ。ヘルシンキ大学在学中に、"Linux"というコンピュータのOS(基本ソフトウェア)を開発する。個人ユーザー向けよりオフィス用のコンピュータの分野(サーバー)で活用されているOSで4分の1のシェアを誇る。マイクロソフト社の"WINDOWS"が支配してきたOS市場に大きな変化をもたらしている。コンピュータのソースコードを公開(オープンソース)しているその考え方も次世代のビジネススタイルに大きな影響を与えていくであろう。日本でも日本IBM、NEC、富士通、などの大手メーカー各社がこぞってリナックスを採用している。現在は、トランスメタ社というコンピュータ会社のソフト開発エンジニアをしており、妻のトーベさんと3人の娘と共に米カリフォルニア州に暮らしている。

内容説明

ひとりのオタクの部屋から生まれたプログラムは世界、宇宙までも巻き込んだ!生みの親がはじめて語るリナックス哲学。

目次

第1部 オタクの誕生(眼鏡と鼻と;初めてのプログラム;フィンランドの冬に ほか)
第2部 オペレーティング・システムの誕生(シンクレアQL来る;人生を変えた本;ユニックスを学ぶ ほか)
第3部 舞踏会の王(初めてのアメリカ;商標登録;就職 ほか)

著者等紹介

トーバルズ,リーナス[トーバルズ,リーナス][Torvalds,Linus]
1969年、フィンランド生まれ。ヘルシンキ大学在学中にコンピュータのOS、Linux(リナックス)を開発する。全てのコードを公開するオープンソースの考え方で世界のサーバー・マシンのOS中、4分の1のシェアを誇る

ダイアモンド,デイビッド[ダイアモンド,デイビッド][Diamond,David]
「レッドヘリング・マガジン」誌の編集役員。「ビジネス・ウィーク」誌のライター、「ワイアード・マガジン」誌の外部ライターとしても活躍。また、ニューヨーク・タイムズ紙にも定期的に記事を執筆している。現在までに4冊の自著を出版している

風見潤[カザミジュン]
推理作家、SF翻訳家。1977年青山学院大学卒。SF、ミステリなどの翻訳を手がける一方、現在は講談社で若い読者向けのミステリを発表

中島洋[ナカジマヒロシ]
慶応義塾大学教授(大学院政策・メディア研究科、特別プロジェクト担当)。他に日経BP社編集委員、国際大学グローコム客員教授、2001年インターネット博覧会(インパク)のプロデューサーを務める。1973年東京大学大学院修士課程修了後、日本経済新聞社入社。1997年同社退社後、現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akira

15
図書館本。 リナックス開発者、リーナス・トーバルズの自伝。とても興味深かった。リナックスという特殊な状況はその内容を複雑にする。オープンソースに人間が絡む時のむずかしさは想像以上だった。 彼の実績は間違いなくジョブズやゲイツになれるほどのものだった。しかし彼の選んだ道はちがう。いろいろな過程を経てコンピュータに大きな痕跡を残した人間。革命家はなぜ革命家になるのか? 「革命家は革命家として生まれるのではない」2019/07/13

かなすぎ@ベンチャー企業取締役CTO

12
リーナスがLinuxをOSSにしたの理由を、本書を読んで理解できた。フィンランドに生まれ、学究的な祖父、共産主義の父、そして自らも大学院に籍を置く学生ということで、プロダクトをお金を取る製品にしたくないって考えがあったということ。純粋なサイエンスの世界でも、研究結果は無料で公表されるから、そのような感覚に近かったのかと。これがアメリカで生まれ、資本主義の研究をしてる父とかがいたら、製品化してたんだろうなって思う。つまり、かなり環境的、遺伝的要因が強いといえるかもしれないということ。2020/11/30

baboocon

11
Linuxカーネルの開発者、リーナス・トーヴァルズ氏の自伝。くだけた文体で幼少期の思い出やLinuxが誕生するに至る経緯を語っている。一人きりで何ヶ月も暗い部屋に引きこもってカーネルづくりに打ち込む様は、純粋にそれを楽しんでやっていたことが伝わってくる。でも一方で、本人は巷で言われるほどお金に無頓着な聖職者ではないとも述べている。全然分野は違うけれどリンゴ農家の木村秋則さんの「一つのものに狂えば、いつか答えに巡り合う」という言葉を思い出した(そういえばカーネルって元は果実の芯を意味するそうですね)。2013/05/28

501

7
Androidや家電、サーバーなどでおそらくほとんどの人が知らず知らずのうちにお世話になっているLinuxの創始者であるリーナスの自伝+オープンソースの論考。技術者の書いた本だが、機知に富んだ文章で大変読みやすく、Linuxがどのような人物から生まれ、どのような思想のもとで大きくなったのか、技術者だけでなく、一般の人も親しみをもって読める内容となっている。とくに家庭環境に触れているのが好感が持てる。Linuxの開発が自己実現の役割を果たしているのがわかる。2014/03/19

pyonko

6
仕事で使ってるけれど、その成り立ちはあんまりよく知らなかったな。楽しいだけでも駄目だが、やっぱり大なり小なり楽しいところがないと、物事は続けられないなぁとは思う。2016/02/27

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