感覚のモダン―朔太郎・潤一郎・賢治・乱歩

個数:
  • ポイントキャンペーン

感覚のモダン―朔太郎・潤一郎・賢治・乱歩

  • 高橋 世織【著】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • せりか書房(2003/12発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 50pt
  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784796702539
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1095

内容説明

自然主義的リアリズムに抗い、様々なメディアを媒介に感覚の錯乱を創造の武器として世界を幻視した四人の表現者に1920年代モダニズム文学の真髄を探る。

目次

水際の身体
「夜汽車」からの眺め―朔太郎の身体空間
“視”の錬金術―『猫町』序説
「廻転」のイコノグラフィー―『氷島』試論
萩原朔太郎の立体写真
めまいとエロティシズム―谷崎と朔太郎
“耳”の物語―『細雪』論
賢治と黒板―“「消す」行為”のアルケオロジー
賢治におけるインプロヴィゼーション、あるいは吃音的身体
ビオメハニカと賢治演劇〔ほか〕

著者等紹介

高橋世織[タカハシセオリ]
早稲田大学教授。早稲田大学政治経済学部政治学科卒(政治思想史)、大学院博士課程修了(日本近代文学)。北海道大学文学部助教授を経て、1993年より現職。学内では政経学部、大学院文学研究科(日本語日本文化専攻)、芸術学校などで多分野を横断する講義やゼミを開講。専門領域は、モダニズム研究、イメージ論、日本文化論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハチアカデミー

14
テクスト論の愉悦ここにあり。切れ味の良さがずば抜けている。スパッ、スパッと作品を読み解いていく筆致は、爽快ですらある。時折小出しにする様々な分野の知識をもっと掘り下げて欲しいと思う箇所も多々あるのだが、それは読み手が自ら補足すれば良い。主に論じられる1910~20年代の作品群を、モダン表象として読み解く。朔太郎と写真、宮澤賢治と黒板など、モダンなモノからアフォードされた作品として小説を読み解くことは、同時代の社会や文化的環境の復元・考察にも繋がる。そこで提示されたヒントを、読者が再構築する楽しみもある。2014/11/08

Was

1
一言でいえば「スタイリッシュな研究書」。日本近代文学に現れる「触覚」の問題を、モダニズム文化やテクノロジー(機械と身体のアナロジーが頻繁に出てくるよ)を媒介にしてしなやかに読み解く。萩原朔太郎が読みたくなる。2012/10/25

nanchara_dawn

0
詩的修辞を真正面から論じるには、その論文も詩的になるしかない、ということなのだろうか……。日本の近代文学を、聴覚・触覚などの「感覚」に着目して読み解いていく。正直にいって自分には近代文学、なかでも詩を読むための資質がないし、だからこの本の価値も判定できないところがあるけれど、それらの文学を好んで読む人の「感覚」とはこのようなものなのか、と少しわかったような気がして嬉しかった。2012/11/16

あかふく

0
近代文学の「感覚」を問題にしていて、そこで問題になるのは「触」というものであるけれども、それはよく問題になる「視覚」の話と密接に関わっているという論じ方が面白い。ちゃんと朔太郎の写真について論じたものとしては早いのでは。あと文章がすごく上手いです・・・。2012/03/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/309613
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。