内容説明
閉ざされつつある世界に、新しい超空間への通路を開く、意識の人間宇宙船「ボストーク（東方）号」の打上げ。地球をおおいつくそうとするひとつの世界システムに「地方の論理」たちは繊細なたたかいを挑む。
目次
東方的
四次元の花嫁
高次元ミナカタ物質
脳とマンダラ―ポストモダン科学のチベットモデル
エコソフィアとしてのシャーマニズム
鋼鉄はいかにして造られたか
方言論
映像のエティック
エピローグ―木のように、森のように
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬佳彰
7
ずいぶん前に読んだことがある（でもほとんど記憶なし）。最近、古書イベントで見かけ、200円で購入した。主題は第四次元なんだろう。物理学的知見とは異なる四次元ブームがあり、当時、その四次元的な認識を確立しようとした芸術家たちが居た、と。あー、なんかそれ、「あなたの人生の物語」的な認識能力の感じもしてくるなあ。三次元的な認識のありかたをジャンプするような。そこに南方熊楠が体現した知性のあり方も関係してくるという、ゾクゾクする作りだ。ごつくて、四方八方に好奇心が広がるような読み物が欲しいときは最適な書だ。2019/08/06
若
1
普段私たちの知覚している3次元世界を超えた高次元の領域について、多岐に渡るトピックから紹介されていて飽きない。南方熊楠とか、読もうと思った。2020/11/28
h
0
標題論文のみならず、「四次元の花嫁」と「鋼鉄はいかにして造られたか」も良い。2020/11/01
