内容説明
大人気医療ミステリー、田口＆白鳥シリーズ第５弾！不定愁訴外来の田口公平医師はいつものように高階病院長に呼び出され、エーアイセンターのセンター長に任命されてしまう。そのため田口は、東城大学病院に新しく導入された新型の縦型ＭＲＩ、コロンブスエッグの説明を技術者の友野から受けていた。しかしその矢先、ＭＲＩの中で友野が亡くなった。死因は不明。過労死と判断されたが…。
著者等紹介
海堂尊［カイドウタケル］
１９６１年、千葉県生まれ。医学博士。第４回『このミステリーがすごい！』大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』にて２００６年デビュー。『死因不明社会』（講談社）で第３回科学ジャーナリスト賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪風のねこ@(=´ω`=)
135
初読。図書館で目について借りてみた。おおバチスタの方でしたか。構成は鉄板という形だけど読みやすい。米澤穂信著作を思い出す。プラス図書館戦争と半沢直樹と胡蝶の夢か。ただシリーズ5作目とあって伏線に関する部分はちょっと脂肪が溜まっているように感じるが既読の方には丁度良い霜降りになるんだろうな。シリーズ最初から読みたいなぁ。司法と医療という構図は胡蝶の夢／司馬遼太郎著に近いんだけど、もっと娯楽寄りな構成とテーマ。だけど死因に関する調査分析の技術や体制がが遅れているのは恐ろしい話である。2018/05/30
hiro
127
チーム・バチスタシリーズ第５弾。ＴＶシリーズを観たあとこの原作を読んだ。ＴＶシリーズは登場人物のキャラクター設定を大分変えているが、笹井准教授の小西真奈美のように女性の主要な登場人物が必要だから、それは仕方がないと思う。今回も、桜宮サーガのメンバーが大勢登場し、『マドンナ・ヴェルデ』の山咲みどりまで登場するサービスぶりだが、下巻は『螺鈿迷宮』、『極北クレイマー』の桜宮小百合（西園寺さやか）がどんな動きをするのかが楽しみだ。 いつも思うことだが、文庫化にあたって上下巻に分けず一冊にすべきだと思う。2012/07/01
とら
123
田口・白鳥シリーズ第五弾。いきなりミステリーの気配！冒頭から引き込まれて、またまた田口先生大出世（笑）何というか、もう仕組まれてるとしか思えない。おそらく、田口先生がバチスタスキャンダルで活躍したのも、不定愁訴外来を開いたのも、リスクマネジメント委員会の委員長になったのも...エーアイセンター・センター長になるための布石だったのだろう。たぶん海堂さんが一番訴えたいことは最初からエーアイを取り入れることで、それはこのミス大賞を獲る前からの想いだったんだと思う。そしてその伏線がやっと花を咲かせた。下巻も期待！2012/12/20
眠たい治療家
98
桜宮サーガ、田口＆白鳥シリーズ第５弾。新たに桜宮市に創設されることになったAiセンター。そしてセンター長になぜか任命された田口医師。仕掛けられた警察の罠、病院長の収賄容疑。Aiセンターをめぐって、医療と司法の利権主導をかけたバトルが始まった。（上）では死因究明にAi導入の必要性を説く作者の主張を代弁するかの様に、会議室での描写が主で少し退屈だったが、個性的過ぎるキャラクター達でキャラ読み。様々な海堂作品がリンクしていて、忘れている事が多々あり焦る。キラー・ラビットこと宇佐見警視は濃過ぎて馴染めなかったな。2012/07/31
りゅう☆
97
エーアイセンター創設でセンター長に就任させられてしまった田口。しかしというか、やはり一筋縄ではいかないようだ。MRI第一人者で田口を行灯と呼ぶ島津准教授のバックアップはあるものの、元警察局長北山らが潰しにかかってくる。議論が飛び交い白熱するエーアイセンター運営会議。そしてまさかの白鳥を招致。相変わらずの毒舌ぶりにニヤリ。スカラムーシュ彦根も参戦でエーアイセンターの行方は一体どうなる？そんな中、MRIの中での友野の死。それだけでも衝撃的なのに高階病院長にある疑いが…？宇佐見警視怖いし。田口センセ大丈夫か？2017/02/04
