僕はお父さんを訴えます

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784796688239
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

何者かによる動物虐待で愛犬・リクを失った中学一年生の向井光一は、同級生の原村沙紗と犯人捜しをはじめる。「ある証拠」から決定的な疑惑を入手した光一は、真相を確かめるため司法浪人の久保敦に相談し、犯人を民事裁判で訴えることに。被告はお父さん―母親を喪った光一にとっての、唯一の家族だった。周囲の戸惑いと反対を押して父親を法廷に引き摺り出した光一だったが、やがて裁判は驚くべき真実に突き当たる!2012年第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。

著者等紹介

友井羊[トモイヒツジ]
1981年、群馬県生まれ。國學院大學文学部卒業後、ライターや契約社員、フリーター、ニートを経て2012年デビュー。『僕はお父さんを訴えます』で2012年第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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machi☺︎︎゛

139
友井羊さんと言えばスープ屋さんのイメージだったのでタイトルと内容に戸惑ったけど、このミス大賞受賞作とあり面白かった。だけど愛犬、リクが何者かに殺されるというショッキングな始まり方にはビックリした。素人にも分かりやすい裁判の様子は読みやすかった。そして明らかにされる真実。よくできていると思うけど、1番弱い立場のリクが可哀想で仕方なかった。2021/10/08

モルク

94
中学生の光一は、愛犬リクを殺されたとして同級生の沙紗と弁護士をめざす敦の助けを受けながら父親を民事裁判で訴える。数年前に母を亡くし、その後に来た義母も家を出ていき離婚裁判中。父は仕事が忙しくしかも非常に厳格。光一の心の支えはリクだけだったのに…。途中でもしや…と思ったけど、まさかこんな結末とは。この結末に至るために殺された(たとえば殺そうとまで思わなかったにせよ)リクが哀れでしょうがない。一番の被害者はリクであり父親が嘘をつくかどうかより飼い主を信じていただろうリクを裏切ったことが許せない。2019/07/03

みかん🍊

91
冒頭からの愛犬が亡くなるシーンは辛かったが、犬を殺した父親を民亊で訴えると決心して裁判に向けて準備をしていく、いったいどういう着地点を迎えるのか、父親が反省して改心してめでたしなんて陳腐な結末は友井さんだからないとは思っていたが、終盤だんだんと真実が明かされるにつれ哀しく読み進めるのが辛かった、いくら辛く苦しくても弱い者へ暴力をふるう事は許されない。2017/05/25

ダイ@2019.11.2~一時休止

90
デビュー作。法廷ミステリかと思いきやイヤミスだった。ちょっと読後に嫌さが残った。2014/03/08

taiko

76
愛犬リクを何者かに殺された光一は、犯人を探すために証拠探しを始めた。 司法試験浪人の敦と、同級生の沙紗に知恵を借りながら、裁判を起こすことに。 民事訴訟の被告人はお父さん。 リクは何故殺されなければならなかったのか。 その先にある真実は。 犬を飼っている身としては、犬が被害にあったことが前提の話が辛かった。 光一と父との関係を考えるの、全て仕方のなかったことなのかもとは思うが、うーん、何とかならなかったのかなと。 一番の被害者は、飼い主を信じた従順なリクかもしれないと思います。2018/08/02

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