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検事の本懐

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  • サイズ B6判/ページ数 376p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784796686822
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

県警上層部に渦巻く男の嫉妬が、連続放火事件に隠された真相を歪める(『樹を見る』)。出所したばかりの累犯者が起した窃盗事件の、裏に隠された真実を抉る(『罪を押す』)。同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、真っ向から対峙する(『恩を返す』)。東京地検特捜部を舞台に“検察の正義”と“己の信義”の狭間でもがく(『拳を握る』)。横領弁護士の汚名をきてまで、恩義を守り抜いて死んだ男の真情を描く(『本懐を知る』)。骨太の人間ドラマと巧緻なミステリー的興趣が、見事に融合した極上の連作集。

著者等紹介

柚月裕子[ユズキユウコ]
1968年、岩手県生まれ。第7回『このミステリーがすごい!』大賞で大賞受賞、2009年1月『臨床真理』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

442
柚月 裕子は、新作中心に読んでいる作家です。佐方 貞人シリーズ第二作、連作短編集というよりも、読み応えのある中編集でした。全作品とも粒ぞろいですが、特にオススメは、いずれも佐方 貞人の過去の物語『恩を返す』&『本懐を知る』です。続いて第三作『検事の死命』へ。 2019/06/12

冴子

286
文句なくどれもいい。1番は「本懐を知る」かな。真実は全て明らかにすればいいというものではない。傷つく人がいるなら、隠しておくべきこともあってよい。佐方の人柄を知るどの話も心を打つ。 佐方が検事を辞めて弁護士になるのは次の本を読めば判るのかな?2017/01/24

takaC

283
『検事の死命』の「死命を賭ける・決する」はその注書きにあったように、この『検事の本懐』の「本懐を知る」を未読でも楽しめるように書かれていたのは事実だが、さすがに逆もまた真なりとは行かなかった。なので「本懐を知る」を読む前に「死命を賭ける・決する」を読むのは止しておくべき。まあ、でも、「死命」を先に読んでいたからこそ、読者だけしか真相を知れない類の話である「本懐」を穏やかな気持ちで読み終えられたとも言える。2014/09/25

ダイ@2019.11.2~一時休止

231
佐方貞人その2。連作短編集。本懐を知るは次作に繋がるため先に読むべし。樹を見るが中でも良かった。2014/03/10

ひめありす@灯れ松明の火

178
前作でヤメ検弁護士だった佐方さんの検事時代の話+佐方貞人のアイデンティティとバックグランドの話を五つ。この親にしてこの子あり。読み進めていくにつれて佐方さんの優しさや上の深さ、そして厳しさの理由がわかってきます。一番印象的なのは、罪では無く罪を犯した人を見よ、という言葉。確かに正義の天秤は公正公平でなくてはならない。でも、公正公平にする為の手段や方法は一つで無いし真っ正面からのものに限らなくて良いのだと思いました。あと、こんな風に育った佐方さんなので、どんなお父さんになるのかなーとちょっと興味があります。2016/05/18

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