はやぶさ、そうまでして君は―生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784796678919
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C0044

出版社内容情報


「はやぶさ」生みの親・川口教授がはじめてすべてをつづった!

「大気圏再突入で燃え尽きてしまう運命であるにもかかわらず、どうして君は、これほどまでに指令に応えてくれるのか」――「小惑星探査機はやぶさ」の生みの親である川口淳一郎教授が、JAXAのホームページに寄せたはやぶさへのメッセージです。2009年11月、すべてのイオンエンジンの寿命がつき、地球帰還を目前に運用停止に追い込まれたのち、奇跡的にエンジンが復活したとき、川口教授は深い愛情と熱い想いをメッセージに込めたのです。本書はプロジェクトをゼロから進めてきた川口教授による、「はやぶさ」のすべてがわかる初めての著書です。


[目次]

はじめに

第1章 限界に挑戦し続けた7年間
 7年60億キロ、「はやぶさ」の宇宙大航海を語る前に
 世界初の壁をいくつも越えた先に、ゴールは設定された

第2章 新たな歴史の扉を開く決意
 宇宙開発史に、日本人として新たな章を書き加えるために
 小惑星には太陽系の起源、地球の起源のヒントがある
 NASAとの共同研究で挫折。そして決意を新たに
 …ほか

第3章 絶対に失敗できない挑戦
 「はやぶさ」の心臓、イオンエンジンを開発せよ
 民間企業の資金と技術、そして知恵にも助けられた
 事態は二転三転。最後のカードを切ったNASAとの交渉
 …ほか

第4章 希望とともにイトカワへ送り出す
 「はやぶさ」と「イトカワ」、時空を超えた因縁
 地球スウィングバイ成功。そしてイトカワへ
 2年以上の航海を経て、小惑星イトカワへ到達
 …ほか

第5章 何があっても帰還させる執念
 歓喜の瞬間から一転、暗雲に包まれた管制室
 「弾丸発射されず!」管制室に走った衝撃
 わずかな望みに賭ける! 救出モードが発動
 …ほか

第6章 高い塔を建てなければ、新たな水平線は見えてこない
 決して簡単ではなかった、大気圏再突入
 7年60億キロ。あまりにも長い旅の終わりに
 確かに受け取った「はやぶさ」の形見
 …ほか

「はやぶさ」7年、2592日間の航海の軌跡

おわりに

内容説明

人類初の快挙、サンプル回収に成功!「はやぶさ」生みの親・川口教授がはじめてすべてをつづった!日本の宇宙開発の歴史を変えた、前人未到のプロジェクトの全容がここに。

目次

第1章 限界に挑戦し続けた7年間
第2章 新たな歴史の扉を開く決意
第3章 絶対に失敗できない挑戦
第4章 希望とともにイトカワへ送り出す
第5章 何があっても帰還させる執念
第6章 高い塔を建てなければ、新たな水平線は見えてこない
「はやぶさ」7年、2592日間の航海の軌跡

著者等紹介

川口淳一[カワグチジュンイチロウ]
宇宙工学者、工学博士。1955年青森県生まれ。京都大学工学部機械工学科を卒業後、78年東京大学大学院工学系研究科航空学専攻に進学。83年、同博士課程を修了後、旧文部省宇宙科学研究所に助手として着任。88年に助教授、200年に教授に就任。ハレー彗星探査機「さきがけ」「すいせい」、工学実験衛星「ひてん(MUSES‐A)」、火星探査機「のぞみ」などのミッションに携わり、「はやぶさ(MUSES‐C)」では、プロジェクトマネージャーを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

132
「はやぶさの日」に大急ぎで読み始めた。以前観たドキュメンタリー映画は、主人公がはやぶさだった。宇宙で迷子になったのち満身創痍で地球に帰り、大気圏再突入で燃え尽きる前に目にした故郷・地球の画像。はやぶさは意志を持った傷だらけのヒーローだった。涙と嗚咽で観た映画だった。この本はあのときの感覚をさらに増幅してくれる。はやぶさは技術者たちにとって、ある時から仲間であり希望となった。何度も失意の底に落とされながら、技術者たちも、はやぶさも、立ち上がり、もがき、また前に進む。そこに解明できない奇跡が生まれる。2018/06/14

vinlandmbit

60
古本屋で購入。はやぶさプロジェクトのPMの川口さん自らプロジェクトを振り返る一冊。これでもかと問題が起こる中、ひとつひとつ関連する方々の力とはやぶさ自身の自律機能で乗り越える様子は振り返ると奇跡の連続だったんだろうなと感じます。2020/08/05

ポルトン

59
2003年宇宙科学研究所、宇宙開発事業団、航空宇宙技術研究所の三団体に分かれていた日本の宇宙関連組織はひとつに統合されて現在のJAXAが誕生しました。「はやぶさ」は糸川英夫博士の意思を継ぐ宇宙研が最後に開発した探査機です。「はやぶさ」の開発から運用、帰還までをプロジェクトマネージャーである川口淳一郎教授が振り返った本書。 『高い塔を建てなければ、新たな水平線は見えてこない』これは「2番じゃダメなんですか?」って発言に対しての答えなのかな! 新たなる水平線を目指す「はやぶさ2」のリュウグウ到着の記念に再読♪2018/07/08

Willie the Wildcat

40
QCD+CS。Stakeholderに納税者や、次世代の夢を担う子供たちも含む、壮大なプロジェクト。リスク管理・需要に基づく、短時間での決断・実行。通信不可時に意図的に会議を増やした点など、チームの動機付けに常に取り組む著者のPMスタイルが印象的。”カプセルの落書き”もその賜物!?想定外のGood/Bad News。前者は必然性も感じるが、後者は単なる奇跡ではなく人々の想いだと信じる!諦めない!蛇足だが、飛不動尊に中和神社は御利益があるなぁ。(笑)本著も長男へ贈呈!2014/03/22

Kikuyo

33
60億キロの旅をして帰還したはやぶさ。探査機を擬人化させて見守る人々、大気圏再突入シーンはやはり涙。満身創痍の7年間の旅路、日本の宇宙開発にとってとてつもなく大きな成果だ。勇気と自信、川口さんのパイオニア精神、「幸運を本当の実力に」の言葉が印象的。2017/04/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/974501
  • ご注意事項