屋上ミサイル

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784796667777
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

大統領がテロ組織に拉致監禁されるという大事件がアメリカで発生していたものの―日本の高校生たちにとって、それは遠い国の出来事だった。それよりも、もっと重要なことがある。例えば、校舎の屋上でスケッチをすることだとか。美術の課題のため、屋上にのぼった高校二年生の辻尾アカネ。そこで、リーゼント頭の不良・国重嘉人や、願掛けのため言葉を封印した沢木淳之介、自殺願望を持つ平原啓太と知り合う。屋上への愛情が共通しているということから、国重の強引な提案で“屋上部”を結成することになった四人。屋上の平和を守るため、通行人を襲う罰神様騒動、陸上部のマドンナ・ストーカー事件、殺し屋との遭遇などに巻き込まれることになる。それらはすべて、ひとつの事件に繋がっていた!『このミステリーがすごい!』大賞第7回大賞受賞作。

著者等紹介

山下貴光[ヤマシタタカミツ]
1975年、香川県生まれ。京都学園大学法学部法学科卒。営業職、古着店の店長などを経て、現在はアルバイト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

PSV

103
もしもこの世に伊坂幸太郎という作家がいなければ、本作はもっと評価されてしかるべきだろうが、この世界には伊坂幸太郎という売れっ子作家がいて、確かな実力も持っていて、存在しているわけであるので、本作の持つ存在価値や存在意義は限りなく薄くなってしまうわけで、それが残念でならない。何とか模倣からの脱却を図って頂きたい。PSVはこのミス大賞を応援します。  ★★☆☆☆2012/05/31

true10vv

94
読了日は不確か。多分こんなじき。はじめてジャケ買い、タイトル買いした本。伊坂作品と似てるという評があったが、伊坂作品好きの私にはアリだった。キャラもセリフ回しも、伊坂作品を思わせたが、二番煎じといった書評家を気取らなければ気にならず、サクサク読めた、前半までは。ところが後半、事態が入り組んで、必然のない偶然が傘なり出すと読速度が一気に低下。ごめんなさい。ラストがさわやかなのが救いでした。2007/08/24

kowalski

73
作品自体は個性的で面白いと思いました。でも、読んでる途中に、なんか気持ちがフェードアウトしていて、気持ちが少しずれていく様な感覚になりました。あり得る事とあり得ない事のズレが少しそういう気持ちにさせたのかもしれません。また、読み直すと違った意味で楽しめるかもしれないです。2012/08/22

ミナコ@灯れ松明の火

68
噂通り、全編にわたって漂う強い伊坂臭。このミス大賞作だ、と意気込んで読まなかったせいなのか楽しそうな青春小説だなあと割と軽く楽しく読めたように思う。偶然が都合よく起こりすぎかなあと思わないでもないけれど、それでこそ小説だよねえとも。屋上部には私も入りたい!2011/04/02

Rui

65
ミサイル、都市伝説、ストーカー、死体の写真、拳銃、殺し屋。こんなに色々不吉な要素が持ち込まれる屋上部はめちゃくちゃで時に暴力的で、でもなぜか彼らと一緒にわくわくしてしまう。喧嘩上等札付きヤンキーの国重に、言葉を天に預けた恋する観察者沢木、屋上でアピールする繊細系美少年平原、そして“まだ評価されてない方の辻尾”、アカネ。現実味がないほどきな臭い事件の連続だけど、もしかしたらどこかにこんな子達がいるんじゃないか、今日も元気に屋上の平和を守ってるんじゃないかという気にもなってくる。最後の終わり方もたまらないな。2013/05/21

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