宝島社文庫
ヒステリック・サバイバー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784796664158
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

アメリカで銃乱射事件に巻き込まれた三橋和樹は、友人が次々に殺害されていく光景を目の当たりにし心に深い傷を負ってしまう。帰国後通い始めた中学校で待ち受けていたのは、生徒間に潜む根深い対立と差別の実態だった。激化の一途を辿る対立に巻き込まれていく和樹の運命は…。第3回「『このミス』大賞」大賞受賞作『果てしなき渇き』がベストセラーとなった著者の第2弾、待望の文庫化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すたこ

31
★★★『果てしなき渇き』のファンからしてみれば物足りない…。冒頭の事件がスケールが大きい中でも、すごく読み応えがあって、これからの展開どうなるんだろうとワクワクしてたらトーンダウン。内容やテーマ的には面白いけど、ハチャメチャ感が少ないというか盛り上がりがないというか。。。柔道の強豪という設定の主人公、全くその感じがなくてもったいない。でも、スポーツをしてるのが偉いという風潮は学生時代から感じていたので、分かりやすい内容だった。主人公の傷ついた心に救いがあって良かった。2017/09/17

Shoji

29
アメリカで銃社会の犠牲者となった主人公。 傷心癒えぬままに日本に帰国。 銃のない社会であるはずの日本で待ち受けていたのは背筋も凍る暴力。 昨今の理不尽で残虐極まりない少年犯罪とオーバーラップし、この物語、まるでノンフィクションであるかのように感じた。 怖い、本当に怖い。 2016/02/02

Yuri

8
冒頭からアメリカ中学校での銃乱射事件。辛うじて生き残った主人公は日本に戻って、今度はオタクとヤンキー、体育会系のスクールカーストの争いに巻き込まれる。途中で何度か、日本の中学だよね?って確認したくなるほどディープでバイオレンスな感じ。ちょっと登場人物の区別がつかなくて大変でした。2020/01/19

みすまりも

8
アメリカで銃乱射事件に巻き込まれ、心に深い傷を負った少年。戻った日本、一見穏やかに見える日常、しかし見え隠れする歪んだ力関係。どこにでも実はある差別と支配の中で、徐々に変わりゆく少年の心。深町作品は相変わらず痛々しい描写が多いけれど、傷ついた心の痛さの表現も上手いです。2014/02/01

三毛猫メリー

7
アメリカの学校で銃乱射事件に巻き込まれ負傷した三橋和樹。彼は帰国し日本の学校に転入するが、そこは安らげる場所ではなかった。19-822019/12/05

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