大人になると、なぜ1年が短くなるのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784796655750
  • NDC分類 141.27
  • Cコード C0044

目次

第1章 ヒトはどうやって時間を感じているのか(大人になると、自分の中の時計が遅くなる;だれも知らない時間の本質 ほか)
第2章 文化がヒトの時間を作る(感動のゴールシーンを二度味わう方法;500万年に一秒しか狂わない時計 ほか)
第3章 からだ時間とこころ時間(代謝は体内時計のペースを決める;朝イチの会議は3時間前に起きて臨め ほか)
第4章 こども時間に比べておとな時間はなぜ速く流れるのか(子どもの頃の時間は充実していた;50歳の一年間=人生の50分の1!? ほか)

著者等紹介

一川誠[イチカワマコト]
1965年生まれ。1994年大阪市立大学文学研究科修了後、カナダのヨーク大学研究員をへて1997年山口大学工学部で講師、助教授を務める。「時間学」に興味を持ち、山口大学時間学研究所の一員となる。2003年、時間学研究所最大のイベント「時間旅行展」サイエンスナヴィゲーターとして活動。現在、千葉大学文学部行動科学科助教授・山口大学時間学研究所メンバー。日本テレビ系列で放送中の「世界一受けたい授業」に出演し、感じられる時間の特性や時間に関する錯覚についての解説を行なった

池上彰[イケガミアキラ]
1950年生まれ。1973年慶応義塾大学経済学部卒業後、NHKに入局。社会部、科学・文化部記者を経て、1999年から報道局記者主幹。また1994年から2005年3月まで『週刊こどもニュース』のお父さん役として親しまれる。現在はフリーのジャーナリストとして、多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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シュラフ

26
大人になっても1年が短くなったとは思わないので、私にとってはピンとこないテーマ。だが、他人は短くなったというのだから、多くの他人はそう感じているのだろう。認知科学の立場からこの問題を考えると、まず時間には物理的時間と心理的時間があり、大人になって代謝量が下がると心理的な時計もゆったり進むようになって、それに比べて物理的な時計が速く感じてしまうため、ということらしい。さらに大人にはわくわくするようなイベントが少なくなってしまい、待ち遠しいという場面が少なくなるといった環境変化もあるという。心は不思議である。2017/08/23

Yuichiro Komiya

11
人が体感する時間の流れの速度について幾つかの仮説(?)を紹介。①身体の代謝が高いと体内時計の動きが速くなり、時間の流れが遅く感じる→ソファに座ってボーッとしてような生活では、時間の流れが速く感じるかも。②生活にイベントが多いと時間を長く感じる→小学生のように友人と会って授業を受けて休み時間にドッジボールして、部活動して親兄弟と夕食、というような生活だと1日が長く感じる?サラリーマンのように出勤してずっとデスクワーク、夜遅く帰って寝るだけという生活だと1日が短く感じる?2021/12/03

Shun Ito

8
子供の頃と比べて大人になってからはイベントが減り、同じような日常を過ごすことが多くなったと自分でも思っていた。だが本書にも書かれていたように、代謝によって体内時計のペースが決まり、物理的な時計との心理的時間差が影響しているというのが印象的だった。2020/02/26

ありんこ

6
国や文化によって時間の感覚が違うこと、動物によっても違うこと、大人や子どもでも違うことなど時間についてたくさん学べておもしろかったです。自分の精神テンポにあわせた生活をすることが大事なんですね~2010/10/11

DRYM_8

2
時間を多方面から考えていて、興味深く読めました。人間の認知とは、1分間の体感で調子を図る、などなど。時間に関する格言も、面白かったです。2021/05/19

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