内容説明
謎の重武装軍団が日本海沿岸の原発を狙う。機動隊は殲滅され、住民は一斉に避難。折しも日本海では米原潜の頭上でロシア戦が爆発炎上。航行不能となった原潜を挟み「北」と日米韓はまさに一触即発。その時東京で、米国大使館と警視庁に同時爆破テロ。さらに衆参両院に仕掛けられる青酸爆弾…。誰が、一体何のために!?安逸を貪る「虚飾の花・日本」を襲う未曽有の危機。各メディア騒然の問題作。
著者等紹介
楡周平[ニレシュウヘイ]
米国企業在職中の1996年に書いた『Cの福音』が、いきなり大ベストセラーに。超弩級の新人登場!と読書界の話題をさらった。独立後もベストセラーを連発。日本人離れしたスケールの大きなストーリーを圧倒的なパワーとスピード感で読ませる、まったく新しいタイプの作家である
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
17
図書館本。能登半島の海岸に十数人の武装集団が上陸し、駆けつけたパトカーが銃撃され爆破された。続くパトカーも、さらに機動隊も一瞬にして駆逐された。その近くには原発がある。巨大宗教団体と手を組み票集めに余念がない総理は、次の選挙への影響を考えて自衛隊を出動させることを迷う。東京ではアメリカ大使館と警視庁が爆破される。次の標的は原発か? 目的は何なのか? 能登、金沢、東京、千歳、ニューヨーク…。物語は次々と場面が切り替わり映画のように展開する。分厚い本だが、ぐいぐいと引き込まれて一気読みしてしまった。2016/05/16
Kobakampan
1
日本人の平和ボケした危機感のなさと、政治に対する強い批判。リーダーシップがなく、目標と明確な期限が決められていないということ。国家に対する批判のような気がした。2015/05/05
aoi
0
クーデターが、日本で起こったら 絶対に適切な判断なんてでくる日本人なんていない。2014/06/23
シロマック
0
今の日本人が真剣に考えなければならないテーマでありながらクーデターと言う非現実行動でそれを訴えるフィクションとして読んだ。フィクションストーリーとしてはハラハラする面白さであった、そして郡山修次という蟻の一穴から計画が破綻するが、もしこれがなくてもクーデターとしては失敗したと思う。「この国は腐っている」という龍陽教教主の言うこともある程度は当たっているかも知れないけど全体的には戦前、戦後に比べて遙かに良くなっている。日本も捨てたものでもないと思っている。良い方向に少しずつ行くのが良い。2022/09/25
Hiroki
0
朝霞図書館 ★★★★2019/04/21