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人は皆「自分だけは死なない」と思っている―防災オンチの日本人

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784796645188
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0011

内容説明

阪神・中越・スマトラ沖…人は何を考えどう行動したのか。数々の災害現場を見た著者が分析する。災害時の心理がわかる。

目次

1 人間には「自分だけは大丈夫」と期待する本能がある(「皆でいるから大丈夫」の怖さ;「まさか!」の落とし穴 ほか)
2 地震に備えない人々(不安はあるのに備えはしない人々;防災オンチの日本人)
3 自分だけは逃げ切れると思っていた人々(知らなければ逃げられない;自分は冷静でいられるという思い込みの危うさ)
4 緊急時に知っておくべきこと(非常時に人が陥る心理;生死を分ける行動力)
5 地震予知・防災常識のカラクリ(地震予知を信じていいか?;防災常識の三大ウソ)

著者等紹介

山村武彦[ヤマムラタケヒコ]
1943年生まれ。64年、防災システム研究所を設立し、防災コンサルタントとして活動を開始。過去600回に及ぶ防災・危機管理講演等を通じ、防災・危機管理意識啓発に活躍中。世界中の災害、事故、テロなどの現地調査は100回を超える。実践的な防災・危機管理対策の第一人者である。95年、科学技術振興功績者として科学技術庁長官賞を受賞。主な役職に、防災システム研究所所長、防災訓練活性化研究会委員(消防庁)、防災対策評価委員会幹事(防災研究会)、災害救援ボランディア委員会講師、大手企業の防災顧問等多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M

49
良書です。いわゆる災害対策本ではなく、人間の本質的な心理性から、災害に直面したときには人はこのような信じがたい行動を取ってしまうものなのですよ、ということを具体的事例に則して教示してくれる。群衆がそうそうパニックを起こさないというのも意外だった。群衆がパニック状態になるのを恐れる余り情報を隠し、そのためにパニックを生み出した事例になるほどと思った。分かっているようでも、その場になると集団同調性バイアスにかかってしまうであろうことを頭に刻む。その場になったときに、それを一歩打ち破るきっかけを頂いた気がする。2019/05/12

佐藤一臣

16
災害時における人間の行動心理をデータに基づいて解説した書籍。巻末に心の防災袋として、内容を箇条書きでまとめてあるのが役に立つ。地震予知は不可能、パニックは起こらない、過去の事例に囚われすぎ、危険行動をかなりの人がとっている、空気を読むななどは為になった。日本人は、スイスやアメリカと比べて備蓄の感覚が弱く、危機意識が希薄であると述べているが、なんとなくそれは日本人の人生観が影響しているので仕方ない部分もあると思った。2017/03/15

ぐっち

15
コンビニに置いてあってドキッとして手にとってしまった。災害が起きた時、人はめったにパニックを起こさず、むしろ周りの人に同調しすぎて逃げ遅れるらしい。この間、東京でも電車が止まってしまった時、私も周りの人がどうするかをうかがって判断をみんなと一緒にしてしまった。普段はおひとりさま行動、割と平気なのに…。まさにこの本の通りだった。よくテレビでも見かける山村武彦さんの本。タイトルはかなりショッキングですが、災害時に人はどう行動するか今までの事例から書いてある。災害に関心の高いこの時期に、ぜひ読んでほしいです。2011/04/17

ブロッコ・リー

10
皆、自分だけは、自分の家族に限って悲惨なことは起こらないと勝手に思い込んでいる。集団のバイアス、エキスパートエラー、そして「進化」し変貌を遂げる災害(以前OKだった対策は次も有効とは限らない)など示唆に富む本。想定外と言う言葉は詰まるところ「人災」を言いつくろう詭弁であると喝破や災害は回避できないが減災は可能との言葉は重い。2011/04/06

とんぼ

9
一度読んだだけでは絶対忘れる。定期的に読み返していざというときちゃんと行動できるように頭に叩き込んでおきたい。係員の言う「大丈夫です」が本当に大丈夫なのか、自分の目で感覚で確認しなければいけない。周りが行動しないなら自分がアクションを起こせばいい。2011/06/13

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